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地元出身者(じもとしゅっしんしゃ)

その土地で生まれ育ったが、進学や就職などを機に都会に出ていった人のことをいう。

過疎が進んだ村で地域を活性化するためには外から人を呼ぶのもいいが、まったく縁のない人よりは、まずは地域とつながりのある地元出身者に声をかけてみるほうが、面白い展開に結びつきやすいことを、数々の事例が証明している。

地元出身者にとっては、その土地が生まれ故郷であり、家や墓や田畑もあったりするので、地元のことは心のどこかで気になっている。しかし、きっかけがないとなかなか関われないもの。そこで地域住民が地元出身者のリストを作り、声をかけてみる。すると喜んで地元に関わりを持つようになる人たちがけっこういる。お祭りや用水普請に誘うのもいいい。地元農産物や加工品を売りたいときも、まずは地元出身者に声をかけることから始めるのがいい。空き家に住む人を募集するときも、有力名簿だ。

島根県邑南町の布施二集落では、集落営農であるファーム布施が母体となって地元出身者に声をかけている。田植えやイネ刈りなどの手伝いに参加し、作業後の飲み会では子供の頃に川でウナギやサンショウウオをとった話で大いに盛り上がる。もちろん米も買っていくし、だんだんに毎週末家族れでグリーンツーリズム感覚で帰ってくるようになる人もいる。そして何回か通ううちに、年老いた両親が暮らす家を改築し、Uターンして戻ってくるという人が何人も出ている。


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