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酢防除(すぼうじょ)

食酢や木酢液モミ酢などで防除すること。酢にはそれだけで殺菌作用のあることが知られているが、酢がもつ作物体内の代謝をすすめる働きを利用して、作物そのものを病害虫にかかりにくい体質にすることを「酢防除」と呼んでいる。

チッソ(硝酸)が過剰にたまった作物が病気にかかりやすいことは農家の実感だが、酢に含まれる酢酸や有機酸には、葉にたまった硝酸を消化(同化)する働きがある。また、有機酸は石灰苦土などのミネラルキレート(カニバサミではさんだ状態)化して、作物体内でのミネラルの移動をスムーズにする働きもある。その結果、病気が出にくくなったり、味がよくなったりする。「酢をかけるとなんだか作物が元気」という話はよく聞くが、そのわけはじつに深い。

酢防除は糖度計診断などの生育診断と組み合わせるのがベスト。作物体内が養分過剰なら酢を単体でかけ、養分不足なら酢+尿素(または液肥)をかけると、いつも病気にかかりにくいようコントロールできるという農家もいる。

酢は買うと結構高くつく。柿酢など家でとれた果物から果実酢をつくり、手づくり防除資材として利用するのもおもしろい。


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