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冷春・激夏(れいしゅん・げきなつ)

春先は超低温で来る日も来る日も多雨。夏から秋は記録的猛暑。二〇一〇年のあきれるほどの異常気象に、『現代農業』では思わず「冷春」「激夏」と命名した。

被害は甚大だった。茶は春先、凍霜害にやられたというのに、イネは夏の高温障害白未熟粒が大発生して「一等米は珍しい」という状況。野菜も果樹も、生理障害・病害虫が激発。まともな大きさに育ったものはほとんどなく、市場値は高騰。日本中の消費者が「高くて買えない」と嘆いた。

事態は深刻だった。しかし、そこは農家、転んでもタダでは起きない。こんなときだからこそ見えてくる事実をつかみ、危機を突破。「異常気象のとき、この品種はこんな底力を発揮する。根が深いタイプだからだ」「この病気は○日雨が続くと出るかをとうとう見極めた!」……。感嘆するような観察が全国から多数寄せられ、誌面を彩ったのが翌二〇一一年だ。「これぞ農家力」とうなるような記事多数。

昨今、異常気象は頻繁である。今後は「熱春」や「凍夏」などといわねばならないような年も来るかもしれない。しかし農家はそのたびに、したたかにそれを血肉に変えていくだろうと思う。


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