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米ヌカ防除(こめぬかぼうじょ)

通路や作物などに米ヌカをふって病気や害虫を防除すること。米ヌカは肥料としてでなくカビを殖やすためにまくので、量は少しでよい。まいた米ヌカにいろんな色のカビが生え、結果として灰色カビ病などの病気が減る。

米ヌカ防除は、水和剤などの農薬散布と違って湿度を高めることがない。耐性菌もつかず、雨の日にも散布できるため、農家に大きな安心感をもたらす。また通路に米ヌカがふってあれば、葉かきした葉っぱをポイ捨てしてもすぐに分解されて肥料になるため、外へ運び出す手間がいらず、小力的である。

米ヌカで病気が減るしくみはまだよくわかっていないが、生えたカビが空中を飛び、作物の体に付着することで病原菌のすみかを先取りしたり、抗菌物質を出したりすることによると考えられる。

ボトキラー水和剤などの微生物防除剤は、特定の菌で特定の病原菌を抑えることが知られているが、米ヌカ防除は多様な菌でいろんな病原菌を抑えるしくみだといえる。

最近は、虫への効果を言う人が増えてきた。ナスやコネギのスリップス害が顕著に減って無農薬でもピカピカの野菜になったり、埼玉県の狭山茶の産地では茶樹に米ヌカをまくと難敵・クワシロカイガラムシにカビが生えて死ぬという現象が見られ、地域で米ヌカ人気が急上昇。入手困難になっているほどだという。米ヌカは水で溶いて散布したほうがよく樹にかかるということで、散布機を開発した人もいるそうだ。


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