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茶園のウネ間(ちゃえんのうねま)

茶園のウネ間がドブ臭い。そして、根が傷んでいる。各地の茶産地から聞こえてくる声を受け、静岡県で土を掘ってみたのが事の発端である。その際は、わずか二〇mしか離れていない二つの畑で、いっぽうには根がない。いっぽうには根が縦横無尽。この結果に対して全国の茶農家から多くの意見が寄せられた。特に根の張れない理由としては、「粗大有機物の入れすぎなのでは」「土の微生物相が貧困になっているからだ」「異常気象が影響している」「塩基バランスが崩れているはず」といった声があがり、農家の関心の高さがうかがえた。その後、この問題は耕盤探検隊が引き受け、碾茶の一大産地、京都府和束町で再び穴掘り調査。農家の言う通り、「土の発酵力が弱いから、根が傷む」が見て取れる結果となった。


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