月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 果樹・特産

茶園のウネ間(ちゃえんのうねま)

茶園のウネ間がドブ臭い。そして、根が傷んでいる。各地の茶産地から聞こえてくる声を受け、静岡県で土を掘ってみたのが事の発端である。その際は、わずか二〇mしか離れていない二つの畑で、いっぽうには根がない。いっぽうには根が縦横無尽。この結果に対して全国の茶農家から多くの意見が寄せられた。特に根の張れない理由としては、「粗大有機物の入れすぎなのでは」「土の微生物相が貧困になっているからだ」「異常気象が影響している」「塩基バランスが崩れているはず」といった声があがり、農家の関心の高さがうかがえた。その後、この問題は耕盤探検隊が引き受け、碾茶の一大産地、京都府和束町で再び穴掘り調査。農家の言う通り、「土の発酵力が弱いから、根が傷む」が見て取れる結果となった。

そもそも茶園のウネ間は、整枝作業などで大量の枝葉が落ちる場所。そこへさらに、敷草や有機質肥料や堆肥を必要以上に投入すると、土の分解能力を超えてしまうことがある。また、施肥が集中するので酸性土壌になってしまう、乗用型摘採機や乗用型防除機で土が踏み固められる、殺菌剤が流れこむ、といったことも微生物を住みづらくさせる要因となっている。

対策として、肥料の分施、土ごと発酵、発酵促進剤の投入、石灰pH改善、深耕、木酢のかん注、えひめAIの流し込みなど、農家はさまざまな手を打ってきた。とりわけ「減肥」が叫ばれる茶栽培では、根を守ることが高品質へとつながっていく。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:茶園のウネ間

同一ジャンルの用語 「果樹・特産