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大草流(おおくさりゅう)

山梨県韮崎市大草町の矢崎保朗・辰也さん父子が考えた低樹高・多収のモモ小力栽培法。低い位置から分岐した主枝に竹を添えて低く誘引するので主枝先端でも高さ三・五〜四・〇mほど。骨格枝が低く開いて、八方に長く伸びているので傘や富士山をひっくりかえしたような樹形をしている(図)。低樹高・小力化というと小型樹を密植するやり方が主流だが、大草流では骨格枝を開いて一〇a七〜九本植えの疎植にする。樹冠下まで作業車(軽トラック)が入るので収穫作業の効率化がはかれ、受光態勢もよいため、高品質・大玉生産も可能。

この樹形にすると背面から強い徒長枝が出てくる。そこで重要なのが春から秋にかけて行なう新梢管理、なかでも摘心処理で、開花後六〇日頃と収穫一〇〜一五日前、そして収穫後(品種により八月下旬〜九月上旬)に行なう。従来の「せん定・樹形管理は休眠期に行なう」という果樹栽培の通説と異なり、冬季は添え竹や枝吊りなどが主な作業となる。

また、福島県の「多主枝低樹高仕立て」など、大草流を下地にした栽培方法が各地で広がりを見せている。


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