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隔年結果(かくねんけっか)

一年おきに豊作不作を繰り返す現象で、ミカンやリンゴ、カキなどで顕著に見られる。豊作年を表年、不作年を裏年ともいう。収量の増減は二〇〜三〇%の範囲だが、ごそっと半分減収することもあり、果樹農家の経営を圧迫する要因となっている。

近年、ミカンの場合だと、高温、干ばつ、長雨、寒害などの環境的要因、成らせ過ぎや過度の水ストレスなどの栽培的要因、品種選択や労力不足などの経営的要因で、隔年結果がますます激しくなってきている。

解決策のひとつとして、結実管理が挙げられる。たとえば、愛媛県で開発された「後期重点摘果」は、仕上げ摘果を九月まで遅らせて、色づきはじめた果実を一気に落とす技術である。光合成産物をひきつける果実を遅くまでたくさん残しておいたほうが葉が活発に働く。しかも、その活力は摘果後も維持されるので、果実の糖度がぐんぐん上がり、根や枝にも養分が蓄積されて花芽形成にも役立つ。

実際、佐賀県の新宮剛宏さんは、春芽を確保するため(花を着けすぎないため)のせん定と、遅い摘果を組み合わせながら、毎年、高品質高糖度ミカンを生産している。

また、熊本市の飛鷹邦夫さんのように夏肥を施用し、貯蔵養分をきちっと回復させて連年結果にもちこむ視点も忘れてはならない。


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