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草生栽培(そうせいさいばい)

果樹園に下草を生やす園地管理法。除草剤や中耕で草を枯らすと細根が傷み、果実の味が悪くなるなどといわれ、下草を生やさない「清耕栽培」は減る傾向にある。土壌流亡の防止、有機物の補給などが主目的の草生栽培だったが、最近は草で草を抑える、作業性改善、土着天敵涵養など、ねらいが多様になってきている。

草種としては、春先に旺盛に伸びて五〜六月に倒れるナギナタガヤがかつて注目されたが、他にも自生の草を上手に見極めながらコントロールする果樹農家が増えている。

心配される養水分競合は、草を刈る時期や回数などを調整することでクリアできる。ミカンでは「春に刈ると草はかえって元気になって、ミカンがいちばん栄養をほしがる七月に養分競合が起こる」との観察から、じゃまになる旺盛な草だけを引き抜き、あとの春草は刈らないという農家もいる。刈らなくても六月には自然に倒れて他の雑草を抑えてくれるし、そのほうがミカンは味がのるという。また、すべての草を無差別に刈ったり(非選択的除草)、地際で刈ったりすると草はかえって増えるという研究もあり、草の刈り方はまだまだ今後の追究テーマである。


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