月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 果樹・特産

徒長枝利用(とちょうしりよう)

「徒らに長く伸びた枝」として切って捨てるのでなく、樹が自身の樹勢調節のためにやむなく出した枝と見て積極活用していくこと。とくに主枝や亜主枝など太枝上に立った枝を活かすことが多いので、秋田のリンゴ農家の佐々木厳一さんらは立ち枝(直立枝)利用、と表現している。

太枝の直上にびゅーんと立った枝を見ると、どうしてもせん定で落としたくなるが、あえて残すことで樹勢のはけ口ができ、樹は柔らかい小枝を多く出せる。こうした小枝はこなれた結果枝になりやすく、いい果実を着ける。また立ち枝は根から養水分を引き上げるポンプ役として、樹勢の維持にも役立つ。

さらに、徒長枝そのものが年次を経るにしたがって果実をつけるようになり、生産性を高める。果実の重みで枝が垂れるようになったら、近くの立ち枝と更新する。そうしたサイクルで樹勢の維持をはかりながら安定生産につなげていく。邪魔者変じて宝の枝に。ここに連年結果のカギもある。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:徒長枝利用

同一ジャンルの用語 「果樹・特産