月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 果樹・特産

低樹高(ていじゅこう)

樹種を問わず、各地で樹を低く抑えるラクラク仕立てが広まっている。

たとえば、わい性台木を利用して樹をコンパクトにする「リンゴのわい化栽培」や、骨格枝を低く開く「モモの大草流」や、樹と樹を連結する「ナシのジョイント仕立て」などは、苗木からのスタートとなり、早期多収の技術としても注目されている。

いっぽうで、今ある老木を低く切り下げ、自分好みの高さに樹形改造する人も多い。その場合、反動で樹が暴れてしまいがちなのをいかにコントロールするかが鍵となる。徐々に樹高を下げて反発させない、徒長枝を利用して養分のはけ口とする、下枝を確保して牽制する、摘心で勢いを抑える、など、農家は巧みにこの問題に対処してきた。

いずれにせよ、低樹高だからといって、決まった型はない。樹高四〇〜五〇cmの「またげるリンゴ」や、「地べたに座ったまま収穫できるカンキツ」など、現場からはじつに多様で、個性豊かな小力仕立てが次々と生まれ続けている。樹高を低く抑えれば、せん定、受粉、摘果、収穫など、すべての作業が格段にラクになる。日当たりや風通しもよくなり、品質アップ。

低樹高とはつまり、農家の「生涯現役」の気概が詰まった栽培技術である。と、同時に新規就農者や従業員にも取り組みやすい樹形といえる。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:低樹高

同一ジャンルの用語 「果樹・特産