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秋元肥(あきもとごえ)

落葉果樹で、元肥を秋にやること。

これまで落葉果樹では、「目に見える」生育の始まりは春の発芽であり、それに先立って冬や春にやる施肥を元肥だと考えてきた。けれども、樹の生理から見ると、発芽に必要なエネルギーである貯蔵養分の蓄積や花芽の形成は、すでに前年の秋の栄養状態で決まってしまう。貯蔵養分の蓄積を果樹栽培の出発点とみれば、秋に効かせる肥料こそが元肥にふさわしい、という考え方。

秋肥はふつう、礼肥と呼ばれることが多いが、秋元肥は礼肥の考え方を転換し、より積極的に位置づけたものといえる。これまで秋肥は、果実が着果しているうちに施肥する場合、着色や味に影響を及ぼすのではないかとか、枝を二次伸長させ、樹体中の貯蔵養分を減少させるのではないかとの心配から積極的には行なわれなかったが、秋元肥を実施した農家では、着色や味がよくなったとか、樹が落ち着いてきたなどの事例が生まれている。とくに近年は、春の乾燥により春肥の遅効きが目立つようになり、秋元肥が注目されている。


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