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放線菌堆肥(ほうせんきんたいひ)

放線菌を豊富に含み、耕地に施して病気を防ぐ力が強い堆肥。ジャパンバイオファームの小祝政明さんのやり方を主に誌面では紹介した。放線菌が生産するキチナーゼは、根腐萎ちょう病や青枯病などを引き起こすフザリウム菌の細胞壁のキチンを分解するので、これらの病気を抑制するほか、有機物分解能力に優れ、作物の生育促進にも働く。

発酵過程の最初から最後まで中温発酵で、放線菌が優勢となる六〇度前後の中温に保つ。病気を引き起こす低温菌を死滅させつつ、高温にしないことで発酵が長時間持続し、有機物の分解を促す。

耕地にはそこによく馴染んだ微生物がせめぎあって暮らしており、よその微生物が入り込む余地が少ない。放線菌堆肥は、堆肥自体が放線菌の馴染んだ専用のすみかとエサでもあるので、耕地に定着して効果を発揮する。

なお、この堆肥には同じく中温菌の枯草菌や酵母菌なども多く含まれ、放線菌と同様、病害虫抑止に働いていると考えられる。


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