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自然農法・無肥料栽培(しぜんのうほう・むひりょうさいばい)

『現代農業』では二〇一〇年八月号で「自然農法が知りたい」というテーマで巻頭特集を組んだ。青森県・木村秋則さんの自然栽培「奇跡のリンゴ」が話題になって以来、農家の間でも、無肥料無農薬の自然農法への関心が高まっていた頃だ。

自然農法といっても流派はいろいろ。岡田茂吉・福岡正信・川口由一さんらの大御所もいるし、最近は木村秋則・赤峰勝人さんらが有名だ。炭素循環農法も人気がある。それぞれやり方も信念もいろいろで整理がつけられるものではなさそうだが、共通の見解に、どうやら「むやみな施肥が作物の生育を乱す」ということがある。

人為的な施肥行為で作物を「育てよう」とか「大きくしてやろう」とか思うと、病気や虫がつき、農薬が必要になる。作物は「育てる」ものではなく「育つ」もの。人はそれを待てばよい……。

特集を通じて、自然農法や無肥料栽培に転換するのは簡単なことではないと思ったが、作物の力・土の力・自然の力を邪魔せず、うまく発揮させることこそが農業技術の本質だったのでは、ということに気づかされた。

ちなみに記事では、「無肥料でなぜ作物ができるのか?チッソ収支が合わないではないか?」という問いに、MOA自然農法文化事業団の木嶋利男さんは「チッソ固定菌はマメ科だけではない。作物体内にも昆虫体内にもいくらでもいる。だがそういう菌はチッソがたくさんあるところでは殖えないし働かない」と答えている。

木嶋さん曰く、現在、生態がわかっている微生物は全体のわずか〇・一%で、九九・九%は未解明なのだそうだ。

無肥料で立派に育っている作物は現実にある。自然農法から学べることはまだまだありそうだ。


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