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化学肥料ボカシ(かがくひりょうぼかし)

単肥あるいは化成肥料に米ヌカなどを混ぜて発酵させてつくる肥料。代表的なものにMリンPKがある。過リン酸石灰、塩化カリに米ヌカ、微生物資材のMリンカリンをまぜて発酵させる。微生物に取り込まれたり、有機酸と結びつくためか、リン酸が土に固定しにくくなり、カリや過石に含まれるカルシウムもよく効くようになる。

有機質のボカシ肥に化成肥料を混ぜてつくる化成ボカシもある。福島県の薄上秀男さんは、ボカシ肥の菌、特に酵母菌は化学肥料(無機栄養分)を消化吸収利用できる能力を持っており、化成ボカシをつくるためにはこの酵母菌にしっかり働いてもらうことが大事だという。化学肥料で酵母菌が増殖し、酵母に含まれる各種のビタミン、ミネラルアミノ酸、その他ホルモンが菌の死滅分解によって作物に利用される。つまり、化成肥料をエサにして増殖した菌が、化成肥料を高級有機発酵肥料に変えてくれるわけだ。

ちなみに薄上さんは、無機塩分を好む酵母菌のこの性格をより強化し、「好塩菌」を培養している。東日本大震災後、津波に襲われ塩害の恐れがある田畑を好塩菌で再生させる方法を本誌で紹介。希望者には無償で菌を届けた。


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