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有機物マルチ・堆肥マルチ(ゆうきぶつまるち・たいひまるち)

マルチとは「根を覆う」という意味で、作物の生育中に、根を守るために有機物を表面施用し土を覆うことをいう。有機物は大別すると、雑草草生やグラウンドカバープランツ、マルチムギなどのリビングマルチと、敷きワラや堆肥、落ち葉モミガラや刈り草、米ヌカ茶ガラコーヒー粕……などの様々なものを運び込んでマルチする方法とがある。有機物は基本的に生のままでよい。

普通のポリマルチにも、草を抑えたり、地温を調節したり、水分を保持したりする効果があるが、有機物マルチや堆肥マルチはこれらの効果に加えて微生物やミミズなど小動物まで元気にしてしまうのが大きな特徴。土との接触面では、じわじわと土ごと発酵が起こって、いつの間にか土がフカフカになり、土中のミネラルも作物に吸われやすい形に変わる。マルチに生えたカビが空中を飛んだり、土着天敵や小動物のすみかになったり、空中湿度を調節してくれたりもするので、病害虫がふえにくい空間にもなる。

こうして、生育中は微生物や小動物による土壌改良・食味アップ・防除効果などが期待でき、作後は土にすき込むことで、次作のために利用できる。外で堆肥をつくって圃場に運び込み、散布する、という重労働を省略できるのもいいところ。


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