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ウネだけ施肥(うねだけせひ)

肥料や堆肥を圃場全体ではなくウネだけにまくこと。減肥のための技術として近年注目されている。

もっとも、農家にとっては昔からなじみのある技術だった。肥料を畑全体にまくようになったのは機械が普及してからのこと。手作業中心だった頃は、広い範囲にまくのはたいへんなので、肥料は作物のそばに少しずつ入れて大事に使ってきた。じつはそのほうが全面施肥より肥料が少なくてすみ、初期生育がよく、通路に肥料がないので雑草が減るなどの利点がある。

肥料はまとまっていたほうが流亡しにくいという面もある。アンモニア態チッソの肥料がまとめて施肥されると、硝酸化成が進むにつれてその辺りの土はpHが下がる。酸性に傾くと、その後は硝酸化成のスピードが落ちてくる。全面施肥だとさっさと硝酸態チッソになって雨で流れてしまう分も、ウネだけ施肥ならゆっくりじっくり作物に利用されるということのようだ。

だが、機械で大面積に堆肥をまいたり施肥したりする方法に慣れてしまった現在、ウネだけ施肥・ウネだけ堆肥を実行するには一工夫が必要だ。ウネにする位置にヒモを張り、ヒモの上から施肥したあとにウネを立てるとか、局所施肥ができる散布機を手持ちのロータリと組み合わせるとか、数年前に発売された専用施肥機(畦内施肥機)を利用する方法などがある。


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