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石灰追肥(せっかいついひ)

普通は作付け前に施用する石灰を、生育の途中に追肥する方法。石灰は土の酸性を中和するために使うという従来の考え方、つまり土壌改良剤としての石灰に対し、石灰は生育に必要な肥料分(カルシウム)であり、生育の中〜後期に多く吸収されるから、それにあわせて追肥することが大事、とする考え方。

ポイントは、炭カルではなく硫酸石灰や消石灰などのやや溶けやすい肥料を選ぶこと。過リン酸石灰も、硫酸石灰が多く含むので適している。生石灰を水に溶いてウネ間に散布する、第一リン酸カルシウムを溶かした石灰水をウネに穴をあけて施用する、などの工夫もある。

石灰追肥を実施した農家は、ジャガイモがよくとれた、トマトの尻腐れが出なくなった、水に沈むトマトができた、などの成果をあげている。カルシウムがよく効いた葉は病気にもかかりにくい。石灰防除の目的で石灰をふり、結果として追肥効果が上がっている人も多い。

石灰は土が乾燥すると効きにくいので、有機物マルチで土の湿度を維持したり、有機物施用で土の保水力を高めることも重要。堆肥をつくるときに生石灰や過石を混ぜて一緒に発酵させる方法もある。微生物がつくる有機酸と石灰が結びついた「有機石灰」になり、そんな堆肥では安定した石灰の肥効が期待できる。


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