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脱プラウ(省耕起)(だつぷらう(しょうこうき))

収穫後のプラウ耕は主に北海道の畑作で長い間常識とされてきた。だが、「プラウ耕は百害あって一利なし」と問題提起したのが元北海道大学の相馬尅之さん。相馬さんは、北海道の畑の物理性を広く調査するなかで、「ロータリによる過度な砕土+プラウ耕」が、土壌の間隙(隙間)を減らす原因であることを突き止めた。春先に一度ロータリで軟らかくした土は、作物が生育する春から秋に機械の踏圧で締まり、その土を秋にプラウで練り返すように下層に入れると、下層は間隙のない層となってしまう(左ページ図)。間隙がなければ水は通らず、当然根も伸びることができない。


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