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二価鉄資材(にかてつしざい)

尿液肥のニオイ消しや土への酸素供給の効果が期待できる資材。硫酸鉄が水に溶けると二価鉄ができる。二価鉄は三価鉄に比べて不安定で、安定した三価になろうと、酸素原子を奪ったり、電子を放出したりする。この作用がいろいろな化学反応を引き起こすようだ。

尿溜の尿が発する悪臭は、アンモニアのほか硫化水素やメルカプタンが原因だが、二価鉄が作用すると、アンモニアは硫安に、硫化水素は硫化鉄に変わり、メルカプタンは二酸化炭素などに分解してしまう。だからニオイが消える。

商品にはGEFなどがあり、愛媛県の山本良男さんはオリジナルの強力発酵液(パワー菌液)をいろいろ手づくりする際に必ずこれを利用している。肉発酵液などは、いかにもひどいニオイがしそうだが、実際は「焼き肉屋の裏を通ったときのような美味しそうな匂い」の液に仕上がっている。二価鉄資材は、有機物を「腐敗」ではなく、「発酵」の方向に安定して向かわせるための影の立役者なのかもしれない。


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