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飼料イネ(WCS)(しりょういね)

牛の飼料用にするイネのこと。乳熟期〜黄熟期のイネ茎葉をモミごと収穫して密封し、乳酸発酵させたホールクロップサイレージ(WCS)の形で利用されることが多い。牛の嗜好性も高く、食いつきがよいといわれている。転作田で急速に生産が増加中(飼料米の項目を参照)。

乳を生産する乳牛用にはタンパクが高い乳熟期に収穫し、繁殖和牛用には黄熟期に収穫するとちょうどよい。また、応用形として飼料イネを収穫せず立毛状態のまま牛を放牧して食べさせる「立毛放牧」も実践されている。西南暖地では、早めに収穫した後に施肥、湛水してひこばえを収穫したり、飼料イネの二期作に挑戦している農家もいる。

栄養価を牧草と比べると、モミが含まれている分カロリーは高めで、タンパクが少なく、消化されにくい繊維分が多い。反芻を促す飼料としては最適だが、飼料イネだけを粗飼料にするとタンパク不足になりやすい。タンパクの高いヘイキューブ(アルファルファ乾草を圧縮したもの)などと組み合わせるとバランスがよくなる。


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