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飼料米(しりょうまい)

家畜の飼料として生産された米。栽培では食用イネ用の機械がそのまま使えるので新たな投資が必要なく、麦やダイズを栽培しにくい湿田でも転作作物として取り組みやすい。農業者戸別所得補償制度(現・経営所得安定対策)によって作付面積一〇a当たり八万円が交付されるようになったことをきっかけに、転作田を利用した生産が増えている。

戦後の日本では、アメリカ産トウモロコシ等の安価な輸入穀物に依存した畜産経営が発展してきた。だが近年は世界の穀物逼迫状況や円安の影響で価格が高騰。畜産農家の経営を苦しめている。飼料米の増産をきっかけに輸入穀物への依存を減らし、米を基盤にした日本型畜産へ転換の動きが各地で出てきている。多収品種の開発や増収技術の研究も盛ん。

玄米のカロリーやタンパク質はトウモロコシとほぼ同等で、飼料中のトウモロコシの多くを飼料米に代替することができる。鶏は硬い穀物をすりつぶす筋胃を持つためモミ米のまま給与できるが、牛や豚はモミ・玄米のままでは消化率が悪い。牛ではモミ米を細かく粉砕したり、ソフトグレインサイレージ(モミに傷をつけて加水し、密封して乳酸発酵させた状態)に加工、豚では玄米を粉砕するなどして給与する必要がある。


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