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高タンパク育成(こうたんぱくいくせい)

昔から「子牛のハラは粗飼料で作る」といわれ、和牛の子牛のエサは長ワラ主体で濃厚飼料をほとんど与えないやり方が主流だった。だが、最近は枝肉重量で五〇〇kgを超える大きい牛を出荷することが肥育生産者の目標となっている。そのためには、肥育に移っても食い止まらない胃袋(第一胃、ルーメン)を持っていることが必要となる。そこで、生後すぐからタンパクの高い濃厚飼料を給与して発育をよくし、胃袋を大きくするとともに、飼料を多給しても消化してくれる力強い胃袋を作り上げる育成方法が提唱された。鹿児島県の獣医師・松本大策さんが提案し、北海道の試験で発育成績も実証され、全国に普及している。

いち早く高タンパク育成を取り入れた岡山県の内田広志さんのやり方は、(1)スターターと呼ばれる高タンパク飼料を生後数日目から与えはじめ、四カ月齢までに一日四kgまで増給、(2)離乳後は育成用の配合飼料の上限を四kgとし、栄養価の高い良質乾草を多給する。以前と時期こそ変わったが、これはやはり「草でハラを作る」ということで、そうやって育った内田さんの子牛はルーメンが発達し、粗飼料を食い込めるから肥育でグーンと伸びる。去勢なら枝肉重量で五〇〇kg以上、BMS(脂肪交雑)五〜八になり、肥育農家が本当に儲かる牛になるという。


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