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サンドイッチ交配・五元交配(さんどいっちこうはい・ごげんこうはい)

サンドイッチ交配とは、宮城県の獣医師・宮下正一さんが提唱する和牛(黒毛和種)の交配法。種雄牛の系統を、増体しやすい体積系と肉質が高まりやすい資質系の二つに分け、三代祖(父、母の父、母の母の父)が二系統の互い違いになるように(サンドイッチのように)交配する(体積系―資質系―体積系、または資質系―体積系―資質系)。枝肉重量が上がり、肉質もよくなり、総合的な枝肉成績が安定する。

さらに宮下さんは、サンドイッチ交配の進化形として「五元交配法」を提唱。和牛の系統を藤良系、気高系(以上体積系)、安美系、茂金系、菊美系(以上資質系)の五系統に分け、牛の三代祖の中にこれらがバランスよく入るように交配すると、枝肉成績が一層安定するという。

近年の黒毛和種は、一部の優秀な種雄牛に人気が集まる傾向がある。人気の種雄牛ばかりタネ付けしていると知らず知らずのうちに近親交配となり、子牛が虚弱に産まれるなどの遺伝障害が起こりやすい。五元交配法を実践すると必然的に血縁の遠い種雄牛どうしの交配になるため、近親交配による異常産・遺伝病を防ぐことができる。また、雑種強勢効果が発揮され、産まれる牛が健康で、繁殖性、肥育性もよくなる。


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