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家畜のお灸(かちくのおきゅう)

人間と同じように牛や豚にも多くのツボ(経穴)がある。そのツボにお灸をして家畜がもつ自然治癒力を発揮させ、病気や障害を治療する東洋医学的手法。速効性で副作用がなく、薬物も使わず、味噌とモグサさえあればいつどこでもできるのが魅力。獣医の安部敬一さんは、牛の繁殖障害のほか、第四胃変異、乳房炎、下痢症などほとんどの病気に効果があることを確かめた。

お灸は背骨・腰骨周辺の六〜十数カ所に据えるのが一般的だが、もっと簡単な方法も各地で実践されている。酪農家の八重森秀武さんは、たった一カ所(両側の腰角を結んだ線と背骨が交わるところ)にお灸するだけでも乳牛の発情回復に効果があると見ている。獣医師の宮下正一さんは、お湯とアルコールを浸み込ませた手ぬぐいを牛の背骨の上に置き、火をつける「手ぬぐい灸療法」を開発。山口県の惠本茂樹さんは、一カ所に据えるモグサを通常の四分の一(〇・五g)にしても効果が変わらないことを実証した。


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