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畜産の土着菌利用(ちくさんのどちゃくきんりよう)

土着菌の畜産利用は、韓国自然農業協会・趙漢珪さんによって提唱された。

今の畜舎は頻繁に殺菌することで微生物叢が貧困化し、家畜の腸内細菌も抗生物質の投与でバランスを失いがち。そのため、その土地に馴染んだ土着の微生物を近くの山野から採取・培養・拡大し、畜舎や家畜体内に取り込むことで、舎内環境や家畜の体調を改善するという考え方。

たとえば養豚では、豚舎の床を一m程度掘り下げ、そこにオガクズ、地元の土、自然塩、土着菌ボカシを入れ、廃糖蜜を薄めた水などでしっとりするくらい水分調整する。そこに豚を入れると、糞尿と豚の掘り返しによって床が自然に発酵。糞尿の分解が早く進むので、畜舎は悪臭がなくハエが発生しない。敷料交換も必要なく、ときどき水分調整のために床を攪拌したりオガクズ等を足すだけでいいのでラク。豚は発酵床を食べるので腸内で多様な土着微生物が働き、健康な豚になる。そのため母豚の繁殖成績、子豚の生存率、肉豚の増体・上物率等がアップする。


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