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放牧養豚(ほうぼくようとん)

豚を野外で飼養すること。手間やコストが減らせるだけでなく、豚は土掘りや泥浴びなどの行動が自由にできるので、舎飼いに比べてストレスが大幅に減り、病気にかかりにくくなる。また、東北大学の佐藤衆介教授らの研究では、放牧豚の肉は舎飼いの豚に比べてオレイン酸などの不飽和脂肪酸が多く、肉色が濃く、豚臭さが少なく、イベリコ豚のようなおいしい肉になることがわかった。

放牧養豚にはいろいろなやり方がある。たとえば「離乳期放牧」。離乳期の子豚は感染症に弱いので、離乳期に限り一群ずつハッチ(小屋)つきの放牧場で群飼する。密飼いにならず、他の群とも離れているので感染症が発生しにくく、広がりにくい。

また、体重三〇kg程度の子豚を市場で買い、体重一〇〇kg程度まで放牧で肥育する放牧肥育も広がっている。雨風を防げる簡易な小屋と、金網や電気柵、飲み水の確保ができればいいので、低コストで始められる。特別な技術が必要なく初心者でも取り組みやすいため、耕種農家が耕作放棄地で取り組む動きもある。


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