第6巻 ダイズ・アズキ・ラッカセイ


ダイズ カラー

カラー口絵

基礎編

日本人とダイズ

I ダイズの日本史

II 栽培の変遷

III ダイズ栽培の将来

ダイズの起源と特性

I 栽培の起源と分布

II 類縁関係と分類

III 植物としての特性

生育のステージと生理,生態

I 種子と発芽

II 栄養生長の生理,生態

湛水条件下で形成されるダイズの通気組織

III 花芽分化の生理

IV 子実の発育と登熟

V 収穫後の生理

ダイズの品種生態と選択

I 品種の生態型と選択

 1.品種の生態型と早晩性

 2.品種の地域適応性

 3.気象条件と品種の反応

 4.土壌条件と品種の反応

 5.栽培条件と品種の反応

 6.耐病虫性

品質・用途と品種選択

III 主要品種の特性

 III 主要品種の特性

 里のほほえみ―大粒で食品加工適性に優れコンバイン収穫に適した品種

 普及品種に難裂莢性を導入した品種群―サチユタカA1号ほか

基本技術編

ダイズ栽培の基礎理論

ダイズの特性と収量の考え方

 ダイズ収量の成り立ちとその理論

 ダイズの窒素同化特性と収量

 ダイズの養分転流の仕組みと制限要因−反収600kgを目指す

 ダイズの能力を発揮させるための土壌条件

 気温上昇がダイズの生育収量に及ぼす影響

 ダイズ生産性の向上と根粒菌窒素固定

 栽培管理—石膏施用と根粒活性

栽培条件による収量

 播種と出芽

 栽植密度と栽植様式

 真空播種機と高速汎用施肥播種機の特性と利用

 施肥法

 根粒菌接種

 中耕培土

 摘心

生育のタイプと収量,収量関連形質

多収を阻む要因の解析

宮城県

福井県

愛知県

佐賀県

収量低迷の要因と多収・高品質生産に向けた課題

水田土壌の酸性化(低pH化)とダイズの生産性

転作ダイズでの土壌クラストの影響と対策

種子モリブデン(Mo)含量と根粒超着生ダイズの窒素固定・生育・収量

水田転換畑で栽培されるダイズの欠株と収量補償作用

山口県のダイズ圃場における成熟期の残草の種類と量

東日本と西日本のダイズの発育に対する気温上昇の影響

生育過程と基本技術

I 出芽期の生育診断と技術

 出芽期の生育診断

 種子の質と出芽,生育

 選種と種子消毒

 播種期の早晩と出芽,生育

 播種量,播種深度,砕土と出芽,生育

 土壌水分と出芽

 施肥(量,位置)と生育

 施肥量・施肥位置と生育(新潟県)

 施肥量・施肥位置と生育(佐賀県)

 ダイズの播種期を決定する諸要因

 水田転換畑ダイズの晩まきによる高品質安定生産技術

II 生育前期の生育診断と技術

 生育前期の生育診断

 生育量を左右する条件

 欠株率と生育量

 補植と生育量

 間引きと生育量

 中耕・培土と生育量

 除草とリビングマルチによる雑草抑制技術

 省力的摘心機によるダイズの生育制御

III 生育中期の生育診断と技術

 開花着莢期の生育診断

 開花を左右する条件

 着莢を左右する条件

 追肥の効果と施用法

 灌水の判断と効果

 LP肥料による最終培土期追肥

IV 生育後期の生育診断と技術

 登熟期の生育診断

 登熟を左右する条件

 成熟期の早晩と倒伏,登熟

重要病害虫・障害とその対策

 ダイズの主要病害と対策

 重要害虫とその対策

 ハスモンヨトウの無人ヘリ防除

 ウイルス病とその対策

 莢先熟現象とその対策

 ユキホマレの遅まき栽培によるダイズわい化病の回避技術

 ダイズのホウ素欠乏と対策

 反射資材・被覆資材を利用したダイズわい化病防除

 しわ粒—発生のメカニズムと被害回避技術

 うね立て栽培とシグモイド型被覆尿素肥料によるちりめんじわ粒低減

 ダイズ立枯性病害による出芽障害とその対策

 耕起法,施肥管理,作付け体系によるダイズシストセンチュウの抑制

生育過程と栽培技術

水田転換畑の特徴と栽培のポイント

 水田転換畑の地力窒素とダイズの収量

 ダイズ導入による地力減の実態と対策

 圃場タイプに応じた湿害対策のポイント

 転換畑の通気性と根粒の働き

 出芽で決まるダイズの収量

 種子の加湿による出芽の安定

 調湿種子と種子粉衣殺菌剤による出芽の安定化

 イネ・ムギの籾がらを用いる予備吸水処理

 生育期心土破砕とスリットダイズ播種機

 ダイズ不耕起播種栽培における出芽期の冠水回避技術

 水田転換畑での肥効の現われと施肥法

 水田転換畑でのうね間灌水の効果

 水田転換畑における鶏糞施用の効果

 汎用コンバインによる収穫とその条件

 無資材で迅速・簡単に12cm四方の地下通水路ができるカットドレーン

収穫・調製

収穫

 コンバインを中心とするダイズ収穫の現状と留意点

 収穫適期を判断する携帯水分計による子実水分の簡易測定法

 収穫適期の判断と収穫方法

 収穫損失を低減するコンバインの開発

乾燥

 乾燥作業の現状と留意点

 上部加温通風による低損傷高品質乾燥方法

 水分吸収材を使った混合乾燥法

 クリーニングを兼ねた損傷の少ない籾がら混合乾燥法

選別・調製

 選別とクリーニング

ダイズの品質と加工適性

I ダイズの加工と品質

II 各種加工品と加工適性

 豆腐

 味噌

 納豆

 豆乳,油揚げ,凍豆腐など

 きなこなど

 醤油

 大豆油

III 大豆の加工適性差をもたらす要因

各種の栽培体系

ダイズ・ムギの立毛間播種二毛作体系(寒冷地の水稲転換畑)

小うね立て播種栽培

耕うん同時畝立て播種方式

改良型アップカットロータリによるオオムギ跡ダイズの耕うん同時うね立て狭畦栽培

耐倒伏性ダイズ品種による耕うん同時うね立て狭畦栽培法

 水田転換畑でのチゼル有芯部分耕による狭畦栽培

不耕起栽培(関東)

関東地域FOEAS圃場でのダイズ不耕起狭畦栽培

チゼルプラウによる深耕を核としたイネ・ムギ・ダイズの2年3作輪作体系

逆転ロータリを活用したディスク式一工程浅耕播種法

転換畑不耕起栽培

 生育および土壌の特徴と栽培法

 施肥方法

 雑草対策

条播密植栽培

麦畦利用の不耕起栽培

雑草抑制をねらう不耕起狭畦栽培

優良根粒菌接種・深層施肥による生育促進と晩期窒素供給で多収栽培

ヘアリーベッチ緑肥による有機ダイズの省エネ・増収栽培―生産性の向上とCO2排出削減を目指して

緑肥ヘアリーベッチの子実トウモロコシ立毛間播種によるダイズ増収技術

現場解決型研究手法によるシンプルなダイズ生産技術の開発

精農家のダイズ栽培技術

〈トヨムスメ〉ダイズ間作コムギを取り入れたブロックローテーション ○プラソイラ,うね間サブソイラ,融雪剤散布などによる排水対策 ○草カルチ(株間除草機付き)で除草剤全廃 ○密植に合わせ開花始めと莢伸長期の2回の追肥北海道石狩郡当別町 戸耒尚行
〈リュウホウ〉湿害回避播種技術の導入などによる安定生産 ○小うね立て播種・耕うん同時畝立て播種 ○排水対策の徹底と適期播種 ○省力化・低コストによりイネを上まわる収益岩手県奥州市江刺区 土谷グリーンファーム
〈リュウホウ〉耕うん同時うね立て播種による単収300kg ○排水不良の重粘土での転作ダイズ安定技術 ○改良型アップカットロータリを用いた耕うん同時うね立て播種方式の導入 ○弾丸暗渠,額縁明渠による排水改善と一発施肥による省力化岩手県奥州市 白山営農組合
水田転換畑でのダイズ安定300㎏栽培山形県東置賜郡高畠町 (株)萩原農園(代表取締役・萩原拓重)
〈タチナガハ,納豆小粒〉不耕起播種と狭畦密植栽培で高品質多収・省力化を実現 水稲—ムギ—ダイズの2年3作体系茨城県筑西市 有限会社山善農園
〈エンレイ,あやこがね〉耕うん同時うね立て播種で安定発芽,作業工程の合理化・省力化を実現 ○多雪重粘土地帯における転作ダイズの安定技術 ○耕うん同時うね立て播種技術の導入による湿害回避 ○収量アップ,250kg/10aの安定収量確保を目指す新潟県上越市 島田生産組合
〈タチナガハ,ギンレイ,ナカセンナリ〉密植大柄の草姿で,高品質ダイズを連年350kgどり実現 ○10a当たり2万5,000株の密植で,太茎大柄に生育 ○堆肥と活力の高い根粒菌の働きで百粒重38g ○中耕培土と開花期からのうね間灌水で,根粒菌の活力維持長野県駒ヶ根市 大沼昌弘(65歳)・正子
〈タチホマレ,サチユタカ〉小明渠浅耕播種(浅耕作溝播種)による安定生産 ○クラストしやすいカオリナイト系土壌を「小明渠浅耕播種」で克服 ○不耕起栽培に近く,開花期の乾燥にも耐える ○イネ→オオムギ→ダイズ→イネの2年3作体系のなかで本作として定着島根県斐川町 斐川町農業協同組合
〈サチユタカ,フクユタカ〉耕うん同時うね立てダイズ栽培—周辺ダイズ組織へも機械をレンタルして安定生産を確保 ○重粘土の条件を耕うん同時うね立て播種で克服 ○額縁明渠,圃場内溝立て,FOEASで水を制御 ○JA内に選粒機・色彩選別機を整備して共同利用山口県長門市 JA長門大津
部分浅耕一工程播種によるダイズ・ムギ類の安定栽培と産地振興福岡県田川郡福智町 山口忠秋さん(JAたがわ麦・大豆部会)
〈集団栽培 フクユタカ〉イネ—コムギ—ダイズの2年3作体系 ブロックローテーションのダイズ不耕起栽培で排水不良,播種遅延,湿害,雑草害,汚粒を克服千葉県長南町 長南町東部営農組合
〈集団栽培〉フクユタカ イネ—ムギ—ダイズ輪作 浅耕密播無中耕無培土栽培によるダイズ省力栽培,労働時間8時間で反収270kg愛媛県西予市 永長生産組合

黒ダイズ

黒ダイズの来歴と品種生態

黒ダイズの来歴と品種生態

黒ダイズ栽培の基本技術—丹波黒を中心に—

黒ダイズ栽培の基本技術—丹波黒を中心に—

黒ダイズの基礎と基本技術

丹波黒のセル育苗・機械移植栽培

黒ダイズの機能性物質

黒ダイズによる血流の改善

精農家の黒ダイズ栽培

〈丹波黒ダイズ〉黒ダイズ(丹波黒)を減農薬で大規模輪作 ○イネ,ダイズ,野菜を組み合わせた田畑輪換 ○播種は移植と直播を組み合わせる ○コンバイン収穫など機械化体系の構築をめざす兵庫県篠山市 ツトム農事センター 大前勉
〈丹波黒ダイズ〉エダマメ+黒ダイズの安定生産 ○ムギ—黒ダイズ輪作による地力維持で10a,250kgどり ○広幅高うね1条植えで土壌病害を回避 ○セル苗移植で欠株を減らした省力栽培兵庫県氷上郡柏原町 小西勇(64歳)
〈作州黒ダイズ〉土つくりとていねいな管理による大規模機械化栽培岡山 東内秀憲

アズキ カラー

カラー口絵

基礎編

日本人とアズキ

I 農業におけるアズキの位置

II 国民の生活とアズキ

アズキの起源と特性

I アズキの起源,来歴と分類

II 形態的特性

III 生育の一般経過

生育のステージと生理,生態

I 種子と発芽

II 根系の発達

III 栄養生長の生理,生態

IV 花芽分化と開花結実性

V 子実の発育と登熟

VI 収穫後の生理

VII 災害

アズキの品種生態

I 品種の基本的特性

II 育種の方向

III 主要品種の特性

IV 北海道でのアズキの採種体系

ほまれ大納言—土壌病害抵抗性と高い加工適性を併せもつ大納言アズキ品種

基本技術編

アズキ栽培の基礎理論

I 収量構成要素

II アズキの生育

 1.アズキの生育タイプ

 2.品種と生育

 3.栄養状態からみたアズキの生育期

III アズキ根粒の働き

IV 気象条件と生育・収量

生育過程と基本技術

I 出芽期の生育と技術

 耕起,砕土,整地

 良種子の確保

 播種期の技術

 施肥

 除草剤

II 生育前期の生育と技術

 生育と収量

 栄養状態と生育

 追肥の効果と施用法

 中耕,除草

III 生育中期の生育と技術

 開花・着莢を左右する条件

 生育と収量(生育診断)

 栄養状態と生育・収量

 葉面散布による窒素追肥

IV 生育後期の生育と技術

 登熟を左右する条件

 登熟期の栄養条件

 霜害と対策

V 冷害対応技術

 排水

 地力および施肥対策

収穫,乾燥,調製

I 収穫

 1.収穫適期

 2.収穫,脱穀

II 乾燥,調製

各種の栽培体系

畑作機械化栽培体系

機械収穫体系と加工適性 

転換畑アズキ栽培体系

アズキのマルチ栽培

精農家のアズキ栽培技術

水田転換アズキ栽培寿小豆 ○機械化で10a当たり労働時間13.5時間と省力化 ○コムギ,テンサイ,ダイズとの輪作で地力維持 ○創意に富む播種法で少ない欠株北海道士別市 笹村繁(56歳)
畑作地帯アズキ栽培エリモショウズ ○3t以上の堆肥施用,大型機械化体系による適期作業 ○落葉病対策に長期輪作と酪農家との交換耕作 ○排水対策と地温上昇に暗渠と浅暗渠を実施北海道鹿追町 吹上義雄(39歳)

ラッカセイ カラー

カラー口絵

基礎編

日本人とラッカセイ

I 日本人の生活とラッカセイ

II 栽培の変遷

III 今後のラッカセイ栽培

ラッカセイの起源と特性

I ラッカセイの起源と伝播

II 類縁関係と分類

III 植物としての特性

生育のステージと生理,生態

I 種子と発芽

II 茎葉と根の生育

III 開花の生理

IV 結実の生理

ラッカセイの品種生態

I 品種の特性と分類

II 作型と適応品種

栽培法と生育

I 収量構成と多収栽培

II 多収栽培の要点

III 連作障害

IV 栽培の実際

V 露地栽培の将来性

〈付〉マルチ栽培

マルチ栽培

寒冷地における栽培の要点

精農家のラッカセイ栽培技術

寒冷地マルチ栽培タチマサリ マルチ効果−有機物多投−病害防除で510kg岩手県岩手郡滝沢村 佐々木達夫さん(48歳)
洪積火山灰土地帯マルチ栽培千葉半立 減収要因の徹底除去で500kg茨城県行方郡北浦村 小林秀雄さん(65歳)
北総台地マルチ栽培千葉半立 3年輪作,センチュウ防除で多収穫千葉県印旛郡富里村 内山克夫さん(57歳)
都市近郊普通栽培,マルチ栽培改良半立 露地花,野菜との輪作,有機質投入で安定生産神奈川県秦野市平沢 加藤堅太郎さん(52歳)
阿蘇山麓畑作地帯マルチ栽培ワセダイリュウ 品種更新,マルチ導入で収量倍加熊本県阿蘇郡西原村 松永敏雄さん(51歳)
黒色火山灰土壌マルチ栽培タチマサリ 深耕,輪作厳守,早生大粒種の導入で高位安定宮崎県宮崎郡田野町 荒武幹夫さん(41歳)
マルチ栽培タチマサリ 密植−ダイコン,サツマイモとの輪作,立性早生種で多収穫宮崎県児湯郡高鍋町 金崎美行さん(66歳)