No.97 EUで土壌保護戦略指令案が合意に至らず
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は,2006年9月26日に,加盟国が土壌保護を図るEU共通の枠組を定めた土壌保護・改良のための法律案(「土壌保護戦略指令案」)を提案した(環境保全型農業レポート.No.60.E…
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は,2006年9月26日に,加盟国が土壌保護を図るEU共通の枠組を定めた土壌保護・改良のための法律案(「土壌保護戦略指令案」)を提案した(環境保全型農業レポート.No.60.E…
湖沼水質保全特別措置法によって,全国で10の湖沼が指定湖沼に指定されている。指定湖沼の所在する都道府県の知事は,湖沼水質保全基本方針を立案し,指定湖沼に水を流入させる地域を含めて,指定湖沼の水質の保全を図る対策を講ずるこ…
●イギリスにおける下水汚泥利用の規制 下水汚泥の主成分は汚水の有機物を分解した微生物の死骸であり,死菌体は作物への窒素とリン酸の優れた供給源である。また,石灰で凝固させた汚泥は,酸性土壌の優れた改良材にもなる。しかし,…
●必要な臭化メチル代替技術 これまで土壌や貯蔵穀物などの様々な病害虫を防除するのに臭化メチル(メチルブロマイド,ブロモメタン)が多用されてきた。しかし,臭化メチルはオゾン層破壊物質の一つとして,オゾン層を破壊する物質に…
●飼料用稲=飼料イネ+エサ米 飼料用稲は家畜飼料用の稲で,その品種は食用稲とは異なる。飼料として稲は,穀実,穀実を収穫した残りのワラ,青刈りした茎葉全体(ホールクロップサイレージ:WCSとして)が利用されている。飼料用…
●調査項目 農林水産省は,2007年7月下旬から8月上旬に,農林水産情報交流ネットワーク事業の農業者モニター2,500名,流通加工業者モニター1,381名および消費者モニター1,500名,計5,381名に対して,「有機…
●はじめに 有機物から製造した輸送用燃料はバイオ燃料と呼ばれ,現在はエタノールやディーゼルが話題の中心になっている。そして,燃料製造のために,一部作物の使用量が増加して,食料や飼料の価格上昇を引き起こしているといった問…
●必要だった減農薬 少し古いが,1993年に旧総務庁が農業環境保全行政監察を行なって,肥料の使用や土壌汚染の問題とともに,農薬の使用に関する行政の実態を調べ,その結果を1994年12月に公表した。その概要は,「行政総務…
OECD報告書から ●OECDの中国農業に関する2つの報告書 先進国で構成されているOECD(経済協力開発機構)は,国際的に関心の高い問題について多数の報告書を刊行している。中国は開発途上国に位置づけられていて,OEC…
JGAPとグローバルギャップとの同等性も承認 環境保全型農業レポートのNo.82「EUREPGAP(ユーレップギャップ)の概要」に,厳しい優良農業規範に準拠して,化学肥料と農薬を適切に使用した慣行農業によって生産した農…