福島県の切り花専業農家・武藤政仁さんは、耕作放棄地を利用して2年前から有機農業を始めました。その圃場では、緑肥のライムギをすき込まずに倒し、マルチとして活用。雑草を抑えこみます。トラクタに付けたバケット(ドッキングローダ)での草倒し作業を見せてもらいました。
大地再生(リジェネラティブ)農業という「耕さない農業」に取り組む北海道の「メノビレッジ長沼」を取材。レイモンド・エップさんと荒谷明子さん夫妻に特徴的な技術をいくつか見せてもらいました。とくに草倒し道具「ローラークリンパー」に注目です。
長野県の細井千恵子さんは御年80歳で自給菜園35年目。畑全面をワラや落ち葉などの有機物でマルチしています。また管理機や鍬で耕すこともしておらず、たくさんのミミズが土の中にいます。
温州ミカンとキウイをつくる神奈川県の北村欣也さんは、カンキツの幼木も鉢植えで出荷しています。売れ筋はレモンやカボスなどの香酸カンキツだそうです。
和牛の繁殖・肥育一貫経営を行なう茨城県の佐藤治彦さん。哺乳期の子牛のエサにヘイキューブを混ぜています。あめ玉のように舐めさせることで唾液(つば)がたくさん出るんだそうです。
千葉県の兼業農家・陶武利さんは、農地管理とくに除草にガチョウを活用しています。ヨシやオギが繁茂した耕作放棄地で放牧して復田にも成功。その除草の現場を見せてもらいました。