No.117 鶏ふんのエネルギー利用とリンの回収
●はじめに 畜産の活発な宮崎県や鹿児島県といった南九州では,県内で発生した家畜ふん尿を全て堆肥にして県内の耕地に還元したとすると,堆肥の施用量は施肥基準を超えてしまい,土壌生産と環境を長期にわたって保全することが難しく…
●はじめに 畜産の活発な宮崎県や鹿児島県といった南九州では,県内で発生した家畜ふん尿を全て堆肥にして県内の耕地に還元したとすると,堆肥の施用量は施肥基準を超えてしまい,土壌生産と環境を長期にわたって保全することが難しく…
イギリスは,国の持続可能な開発指標の一つに,野鳥個体群の動向を加えており,その2007年の動向を2008年10月31日に公表した(DEFRA Statistical Release: Wild bird populat…
FAOは,途上国を中心に,農業者と農村住民の食料安全保障や生活を向上させるための普及活動の現状と改革の方向について,出版物を刊行した。このなかでFAOは先進国では,農業経営体は技術や経営のコンサルタントを民間から有料で…
●最新の「OECD農業環境指標」公表までの経緯 ウルグアイ・ラウンド農業交渉で農業と環境の関係について,次の点が合意された。 ▽政府が補助金を出して農産物の生産を強化し,余分になった農産物を輸出したり,政府が設定した…
水質汚濁防止法によって,閉鎖性海域(東京湾,伊勢湾,瀬戸内海)と指定湖沼(琵琶湖など11の湖沼)の集水域に所在し, 1日当たりの平均的な排出水量が50立方メートル以上の工場・事業場については,排水中の窒素とリンの濃度に…
●日本でのリンの使用状況 日本にはリン酸含有率30%以上の高品位リン鉱石の鉱床がなく,リンを専ら輸入して工業や農業で利用している。日本が2006年に輸入したリン(P)の量は,薬品などの化学品で17.6万トン,リン酸肥料…
●これまでの土地劣化情報の弱点 これまで世界の土地劣化(または土壌劣化)は,主に,1991年に発表された「世界の人為的土壌劣化アセスメント」(the Global Assessment of Human induced…
●EUの硝酸指令 EUでは化学肥料や家畜ふん尿に由来する硝酸が農地から流出して,地下水や表流水に深刻な硝酸汚染や富栄養化を起こしている。このため,EUは1991年に「農業起源の硝酸による汚染からの水系の保護に関する閣僚…
バイオ燃料については,環境保全型農業レポート「No.91 バイオ燃料製造拡大が農産物価格と環境に及ぼす影響」で,農産物価格への影響を中心に紹介した。その後,先進国で構成するOECD(経済協力開発機構)が,世界的に過熱気…
農林水産省消費・安全局植物防疫課は,2005年11月に病害虫,農薬などの分野の有識者からなるIPM検討会を発足させた。IPMは,総合的病害虫・雑草管理と訳し,『利用可能なすべての防除技術を経済性を考慮しつつ慎重に検討し…