No.336 食物中の硝酸塩・亜硝酸塩の生理作用に関する研究の進歩
・はじめに 環境保全型農業レポート「No.334 農林水産省は野菜の適正施肥管理の指示を撤回したのか?」に記したように,渡辺和彦らは,硝酸塩はこれまで人体に対して有害とみなされてきたが,生体内でアルギニンから一酸化窒素(…
・はじめに 環境保全型農業レポート「No.334 農林水産省は野菜の適正施肥管理の指示を撤回したのか?」に記したように,渡辺和彦らは,硝酸塩はこれまで人体に対して有害とみなされてきたが,生体内でアルギニンから一酸化窒素(…
環境保全型農業レポート「No.332 EUの有機農業規則の改正が閣僚理事会で承認」に記したように,EUの有機農業規則の改正案は,閣僚理事会で承認されて,ヨーロッパ議会に回されて,2018年1月になろうが,議会総会で承認さ…
● 日本土壌肥料学会シンポジウムでの話題提供 2017年9月に開催された日本土壌肥料学会仙台大会のシンポジウムの1つとして,「肥料・ミネラルと人の健康」が行なわれた。その概要が,同学会の機関誌に掲載された。 渡辺和彦・土…
●キングの東アジアの水田稲作調査 環境保全型農業レポート「No.265 アメリカにおける有機農業発展の歴史の概要」でキングについて次の紹介記事を書いた。 『人口密度が低く農地資源が豊富なアメリカでは,開墾した新しい土地で…
● これまでの経緯 EUは有機農業の一層の発展と消費者の信頼の向上を図るために,現行の有機農業規則の全面改正を意図し,ヨーロッパ委員会が「有機農業規則」の改正案を2014年3月24日に公表した(環境保全型農業レポート「N…
・経緯 OECD(経済協力開発機構)は,農業における環境汚染を削減し,農産物貿易の自由化を推進するために,農業環境指標を定めて,加盟国政府に毎年指標の計測値を報告するように求め,その集約した結果を本にまとめて刊行している…
・コメは農産物のなかでヒ素濃度が高い 広く知られているように,ヒ素は毒物である。1970年に公布された「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」によって,カドミウム,銅,ヒ素とこれらの化合物が特定有害物質に指定され,ヒ素の…
●バイオダイナミック農業の概要 環境保全型農業レポート「No.263 有機農業は当初,生命哲学や自然観の上に創られた」に記したように,ヨーロッパでは,創始者として,オーストリア人のルドルフ・シュタイナーが真っ先に挙げられ…
・これまでの経過 有機農業の規則を有機農業の理念に照らして厳格に規定して厳密に運用するほど,生産が難しくなる。結果として生産量が少なく,生産コストは上昇し,量と価格の両面で消費者の需要に応えることができなくなる。そこで,…
●土壌の年代系列 日本に水田稲作が渡来してから,3000年を超える時代が経過している。水田土壌は,人間の営農行為によって,作土の下に耕盤(鋤床)を形成して透水性を低下させた上で,湛水によって土壌を還元させて,とときどき短…