西尾道徳の環境保全型農業レポート

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西尾道徳の環境保全型農業レポート

No.167 アメリカが有機農業ハンドブック2010年秋版を刊行

●アメリカと日本における有機農業の法的基準の違い アメリカは,1990年公布の「有機食品生産法」に基づいて,有機農業や有機食品の生産・加工・流通・販売を規制する法的基準である「全米有機プログラム(National Org…

2010年12月3日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.166 EUが土壌生物多様性に関する報告書の第二弾を刊行

●経緯 2010年は国際生物多様性年であるが,多くの人の関心は地上部の動植物の多様性に集まり,地下部の土壌生物の多様性についての理解は乏しい。しかし,地上部の生物多様性は,土壌生物の働きによる土壌の様々な機能があってこそ…

2010年12月2日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.165 春先に深刻な農地の風食とその抑制策

●畑の風食  土壌が雨や風といった自然の力で圃場の外へ搬出される現象を土壌侵食といい,水によって搬出される場合を水食,風によって搬出される場合を風食という。アメリカでは連邦政府の土壌保全活動によって農地の侵食量はかなり減…

2010年11月4日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.164 家畜ふん堆肥製造過程での悪臭低減と窒素付加堆肥の製造

●背景  2009年に全国の畜産経営体数の1.9%に苦情が寄せられたが,苦情の56.2%は悪臭に関連したものであった(農林水産省畜産企画課 (2009) 畜産経営に起因する苦情発生状況)。悪臭の大部分はふん尿に起因し,ふ…

2010年11月3日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.163 固液分離装置を用いた塩類濃度の低い乳牛ふん堆肥の製造

●背景  日本では,伝統的にワラやオガクズなどの敷料に尿を吸収させながら,敷料とふんを家畜に踏み込ませた混合物を定期的に畜舎から搬出して堆肥化してきた。しかし,ワラやオガクズなどの敷料が入手難となって,価格が高騰した。こ…

2010年9月14日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.162 アジアではリン肥料の利用効率が低い

●リン資源の有限性  環境保全型農業レポート「No.112 望まれるリンの循環利用」にも記したが,現在の経済条件で採掘可能な世界のリン鉱石は60〜130年で枯渇し,枯渇前から次第に価格が上昇し,さらにカドミウムなどの有害…

2010年9月13日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.161 EUでは農地を良好な状態に保つのが直接支払の条件

●EUの共通農業政策  EUでは,農業は国民への食料供給や経済の基盤としてだけでなく,国土環境の保全でも重要な役割を果たしているとの認識が高い。しかし,農産物貿易の自由化促進によって,新大陸などからの安価な農産物の流入に…

2010年8月26日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.160 OECD加盟国の農業環境問題に対する政策手法

●OECDにおける農業環境問題の重要性  例えば,ある品目の農産物について,ある国で生産量が不足している一方で,その国での価格よりもはるかに安価な価格で多量に生産している農産物輸出国があったとする。生産不足の国は自国の農…

2010年8月25日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.159 ダイズ栽培輪換畑土壌の窒素肥沃度維持技術

●問題点  水稲の生産調整が始まった当初の1970年代からしばらくの間は,水田を排水してダイズを生産すると,水田時代に蓄えられていた土壌有機物が活発に好気的に分解されて,多量の無機態窒素を放出し,普通畑よりもむしろ高いダ…

2010年7月20日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

No.158 アメリカが飼料への抗生物質添加禁止に動き出す

●背景  微生物の生産する抗生物質を含む抗菌剤は,感染症の治療薬として医療現場に革命をもたらした。しかし,耐性菌が出現し,しかも,複数の抗菌剤に耐性をもつ多剤耐性菌が出現して,抗菌剤の治療効果を皆無にしてしまう事態が生じ…

2010年7月19日 in 西尾道徳の環境保全型農業レポート.

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