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冷害(れいがい)

冷害には遅延型と障害型がある。遅延型は、田植え後から長期間低温になり生育が遅れ、出穂が出穂限界よりも遅くなり、十分に登熟する前に初霜がきてしまう冷害。障害型は、幼穂形成期から出穂後穂揃い期までの低温で、花粉などの生殖細胞が障害を受け、不稔モミが多発する冷害である。

障害型冷害の危険期は、第一期は幼穂形成期後の穎花分化期(出穂二五〜一五日前)、第二期は花粉などの生殖細胞ができる減数分裂期(出穂一四〜八日前)、第三期は出穂後の開花受精期(出穂から一〇日前後)の三期。このうち第二期の低温がもっとも深刻な障害となる。また、冷害年にはイモチ病も発生しやすく、複合型の冷害になることが多い。

障害型冷害が心配されるときには水の力で幼穂を保温してやる深水管理が有効だ。本来は三〇cmほどの深水が望ましいが、可能なアゼはそう多くない。第一期に五〜一〇cm、第二期からは一〇cm以上の深水にする「前歴深水管理」でも効果がある。

そのほかに(1)田植えを遅らせて出穂をずらし、危険期を回避する、(2)元肥を減らし根を深く張らせ分けつをゆっくり確保する、(3)危険期に肥料不足になると低温抵抗性が低下するので、穂肥を効かせる、(4)とくに穂首分化期から出穂期にリン酸追肥をする、などが冷害対策として効果が高い。


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