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白未熟粒(しろみじゅくりゅう)

受精したモミはまず細胞分裂し、その後、細胞ごとにデンプンが詰まっていく。この時期に高温や日照不足などの強い影響を受けると、デンプンが詰まりきらないうちに登熟が終了してしまう。デンプンの詰まらなかった細胞には空気の隙間ができ、これが光を乱反射して白く見える。この白く見える粒を「白未熟粒(シラタ)」と呼ぶ。

白濁する部位によって、玄米の中心部が白く濁る「乳白米」、背の部分や胚付近が濁る「背白米」「基白米」に分けられ、それぞれで登熟不良が起こる時期や原因が違う。たとえば、乳白米は出穂四〜二〇日後、背白・基白米はそれよりも遅く、出穂一六〜二四日後の高温が引き金になって起こる。

直接の原因は気象条件だが、活力の落ちたイネほど発生しやすい。乳白米は、穂揃い期までに茎や葉に溜め込んだデンプンが少なく、それに対してモミ数が多すぎた場合に多発する。背白・基白米は、生育後半のチッソ栄養不足で葉の光合成能力が落ちた場合に起こることが多い。そのため、白未熟粒のなかでも乳白米が多い場合は穂肥過剰、背白・基白米が多い場合は穂肥不足の可能性も考えられる。


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