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種モミ処理(たねもみしょり)

化学農薬で種モミを消毒する「種子消毒」に対し、薬剤以外の手段で病原菌を抑えたり、活力アップさせる農家の創意工夫技術を「種モミ処理」と呼んできた。種子消毒の廃液処理に困るJAの育苗センターなども増加しており、温湯処理や微生物処理などが、だんだん当たり前の技術になりつつある。

酵母菌酵素液に浸けるやり方もその一つ。モミの周りにいる「ただの菌」や酵母菌が増殖し、病原菌の栄養と着生場所を奪って繁殖を抑える。さらに酵母菌はイネの一生にわたって根と共生し、生長に不可欠なサイトカイニン様物質をつくりだすとのことで、酵母菌処理したイネの根はいつまでも白く、長く伸びる。

また、催芽後のモミを五〜八度の冷水や冷蔵庫の中で五〜三〇日おき、寒さにあてて鍛えるという「ヤロビゼーション」も種モミ処理の一つ。太い芽が出て、低温でも生育が進むようになり、その後も一生にわたって寒さに強く、ガッチリした体質に育つといわれる。

このほか、えひめAI天恵緑汁ドブロク、食酢、木酢竹酢海水光合成細菌土着菌培養液などに浸ける種モミ処理も広まっている。


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