海水、自然塩、にがり、海藻、貝殻、海のゴミ……。これら海水や海水由来のミネラル（鉱物元素）を農業利用する取り組みが農家のあいだで広まっている。海水には、地球上に存在する元素の…

　従来あまり意識されてこなかった苦土（マグネシウム）を積極的に施肥すること。『現代農業』では２００２年２００３年と２年連続で10月号で特集を組み、全国で苦土への注目が高まった。…

　玄米を精米したときにでるヌカ。イネの種子は表皮部、胚芽部、胚乳部と、それらを保護するモミガラからできているが、このうち胚芽と表皮部を合わせたものが米ヌカとなる。胚芽は芽、つま…

　緑茶、紅茶、ウーロン茶などのお茶の搾り粕。飲料メーカーから産業廃棄物として多量に排出されるものを使えば安定して安価で入手できるので、地域によっては身近で非常に有効な有機物の一…

　落ち葉には、（1）チッソ源やエネルギー源を加えなくても発酵が進む、（2）カルシウム、マグネシウムなどのミネラルに富む、（3）多種多様な土着微生物が付着している、などの特徴があ…

　苦土の代表的な単肥。海水に生石灰を混ぜると水マグ（水酸化苦土）ができ、この水マグに硫酸を加えると硫マグ（硫酸苦土）ができる。蛇紋岩などに硫酸を加えても硫マグができる。どちらも…

　カキの殻。ふつうはこれを粉砕して肥料にする。消石灰の原料である石灰岩と比較すると、主成分の炭酸カルシウムは47％で約７％少ないが、石灰岩にはほとんどないチッソ、リン酸、カリ、…

　カニの殻。粉砕して肥料にする。チッソやリン酸とともに、カルシウム、マグネシウムほかの海のミネラルも豊富だが、さらに特徴的なのはキチン質を豊富に含むこと。 　カニガラはキチン質…

　海水から塩をつくるときにいっしょにとれるのがにがり。結晶化する塩化ナトリウムは塩としてほとんどが抜かれるので、ミネラル成分としてはマグネシウムやカルシウムの割合が高まる。その…