No.362 日本の有機農業関係法律の問題点
●はじめに 環境保全型農業レポートは,これまでに国内外の有機農業に関する情報を少なからず紹介してきている。それらを踏まえて,欧米と日本の有機農業に関する法律の違いを要約しておく。 ●有機農業に対する,EUとアメリカの法…
●はじめに 環境保全型農業レポートは,これまでに国内外の有機農業に関する情報を少なからず紹介してきている。それらを踏まえて,欧米と日本の有機農業に関する法律の違いを要約しておく。 ●有機農業に対する,EUとアメリカの法…
●はじめに 環境保全型農業レポート「No. 356 バイオダイナミック農業の誕生経過」に紹介したように,バイオダイナミック農業の創始者である人智学者のシュタイナーは,『眼に見える自然の背後には超自然の霊的世界が存在し,…
●はじめに 2019年11月下旬に中華人民共和国(以下,中国と略称)湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」の症例が確認されて以降,世界中にこの肺炎が蔓延した。この肺炎は日本では新型コロナウイルス感染症と略称されてい…
●問題点 アメリカは有機生産物の購入額で世界一であると同時に,遺伝子組換え作物の生産でもまた世界一である。しかし,アメリカでの普通作物の有機栽培面積と遺伝子組換え作物栽培面積を比べると,圧倒的に遺伝子組換え作物栽培面積の…
●研究のねらい フランス北部を流れてイギリス海峡に注いでいるセーヌ川集水域のうち,パリからイギリス海峡に面した河口までの下流部については,1970年以降,河川水質のモニタリングが実施されている。このデータを使って,197…
●問題の所在 肥料や家畜ふん尿として施用した窒素やリンのうち,作物に吸収されなかった余剰分がやがて農地から排出されて,水系の富栄養化を引き起こしている。このため,欧米では窒素に加えて,農地へのリンの投入を規制している(環…
●有機農業は環境にやさしいといわれているが,量的にはどの程度か? 環境保全型農業レポート「No.207 有機農業の理念と現実」に記したが,有機農業は,人々の健康,環境の保全,安全な食品の生産,農業者の再生産可能な所得の確…
●これまでの経緯 EUでは種子粉衣したネオニコチノイド系殺虫剤がミツバチの消失の大きな要因になっているとの証拠が蓄積され,ミツバチが訪花する作物にネオニコチノイド系殺虫剤の使用を制限すべく法律を強化した(環境保全型農業レ…
●オルシーニらの問題設定 A.有機栽培野菜では抗酸化物質含量が高い 環境保全型農業レポート「No.281 有機と慣行の作物で,抗酸化物質,カドミウム,残留農薬含量に有意差を確認」に紹介したように,バランスキーら(2014…
●EUの「有機生産に関する技術助言のための専門家グループ」 EUの執行機関である欧州委員会は,有機農業の規則の改正などに関する提案を閣僚理事会や欧州議会に提案する任務を有している。そうした提案を行なうには,有機農業に関す…