最新農業技術

最新農業技術 畜産vol.8

酪農経営は乳代による売り上げ増だけでなく、在群期間の長期化による経費節減も大切―。乳牛の乾物摂取量と産乳量のエネルギーバランスは泌乳前〜中期がマイナス、中〜後期がプラスになる。この痩せ過ぎと肥り過ぎの変動が乳牛短命化の原因。そこで、乾乳期間短縮などによる泌乳持続性の向上で、その変動を小さくする。さらに、難産回避、寄生虫駆除、暑熱ストレス緩和なども。そのほか、養豚でベンチマーキングなどによる経営改善、パンやうどんなどによるエコフィード、日本短角種や名古屋コーチンなど個性的な畜肉生産について収録。

最新農業技術 畜産vol.7

飼料用米の利用は、わが国の豊富な水田資源を活かしながら自給率の向上に大きく貢献する。乳牛では低蛋白質給与で乳量・乳成分を維持しつつ疾病・障害を低減。肉牛ではデンプン構成がアミロペクチンで、カロテン含量が少ないことに留意。養豚ではアミノ酸リジンが多く、多価不飽和脂肪酸が少ない特徴を活かす。養鶏では卵黄色や肉色、脂肪酸組成、食味などの違いを付加価値化。そのほか、ストレス低減と病障害対策、乳牛で放牧・自給飼料の活用、黒毛和種の育成・繁殖管理、養鶏、養豚で高品質肉生産、糞尿による環境負荷の低減について。

最新農業技術 畜産vol.6

牛が慣れ過ぎると、大きくなってから人に近づき過ぎて危険が生じたり、なかなか動いてくれなくなる。あまりによそよそしいと少し近づいただけで逃げまわり、管理作業にいろいろと支障が生じてしまう。人と家畜の関係を最適化し、畜舎などの環境も整え、福祉にも配慮しながら省力的に生産性を上げていく技術を、おもに動物(家畜)行動学の観点から肉用牛で特集。そのほか、黒毛和種の飼料給与法や種雄牛情報、日本短角種の低コスト飼育や黒毛和種胚移植、放牧・自給飼料など地域資源の活用、世界的なミツバチ群数減少の原因に迫る、など。

最新農業技術 畜産vol.5

家畜の飢え・渇き・栄養不良、恐怖と絶望、肉体的・温度上の不快感、痛み・傷害・病気を低減し、正常な行動発現を促す飼養(管理)規範。快・不快やストレスなどを分析・評価する、科学的根拠に基づく欧州発祥の取り決めだが、日本でも合理的な評価法が定まりつつある。そのほか、未利用資源活用、酪農での暑熱対策・飼養改善、肉牛の耕作放棄地・水田での放牧、和牛の代表系統とその特性、豚の新系統育成・人工授精技術など収録。

最新農業技術 畜産vol.4

これまで肉用牛、とくに和牛の付加価値を高める手段は、第一に脂肪交雑(サシ)を高めることであったが、さらに最近は肉用牛の改良や生産技術の改善で、おいしさや機能性・健康価値を新たな特徴として付与し、これを活用して消費者にアピールする動きが強まっている。たとえば食肉の栄養、すなわち良質蛋白質の摂取が高齢者に不可欠であることが明らかになっている。食肉に含まれる成分には、ストレスやうつ状態の軽減につながるセロトニンの材料や、食事における満足感をもたらす至福物質としてのアナンダマイドに変換されるものもある。

最新農業技術 畜産vol.3

牛乳の消費が伸びない。肉も不景気で売れない…。そのような先行き不安に対し、健全・健康な飼育は大失敗が防げる農家のリスクマネージメント。いわゆる’ 落ちない経営’で畜産不況を乗り切りたい。繁殖性低下問題、生産獣医療、カウコンフォート(快適性)、削蹄、飼料給与、針灸、有機畜産といったアプローチで乳牛を健全・健康に飼う技術のほか、放牧で拡がる技術と経営、イネの立毛・WCS・籾利用、地域未利用資源の飼料化、脂肪酸によるおいしさ評価、銘柄鶏の魅力的な展開、農家が取り組むブランド化、家畜糞尿悪臭の液肥化を特集。

最新農業技術 畜産vol.2

飼料価格は高騰前の水準に戻ることなく今年度、再び値上がりしたが、日本の畜産は着実に飼料自給力を向上させている。昨年度は10年ぶりに国内の飼料作付面積が増加。そのうち、著しく面積を伸ばしている飼料イネについて今回、栽培ポイントから収穫・調製、給与法、活用事例までがわかる特集を組んだ。同じく、コスト低減とともに地域内循環も促す「食品残渣の飼料化、既存資源の活用」のほか、低投入型・マイペース型酪農のしくみ、肉用牛の給与改善、牛群改良の課題、養豚の糞尿処理対策、平飼い採卵鶏の現代的な経営戦略を取り上げた。

最新農業技術 畜産vol.1

畜産飼料の高騰が続いているなか、食品残渣などの未利用資源を飼料化して活用していく「エコフィード(食品残渣飼料化)」の動きが大きなうねりとなってきた。廃棄物を減らし、資源循環の要としての「エコフィード」技術を特集した。
その他、耕作放棄地や荒れた牧野を蘇らせる「小規模移動放牧」や「牧野放牧」、高能力化した家畜の能力を引き出す飼養技術、家畜薬に頼らない衛生・疾病対策、飼料作物、さらには家畜を害獣対策や除草の助っ人として生かす技術など、日本的畜産の新しい可能性を開拓するテーマで記事をピックアップ。
畜産技術のバイブルとして定着している「農業技術大系畜産編」の最新追録をもとに、今もっとも重要なテーマ別に迫る。