最新農業技術

最新農業技術 土壌施肥vol.16

化学肥料が高騰している。また、土の力(地力)をつけるための堆肥を田畑に入れる労力のない農家が増えている。そこで、化学肥料を減らし、土の力をつけるために、現場で人気の高い緑肥や堆肥入り肥料を特集。緑肥ならその場でタネを播いてすき込むので堆肥のような運搬と散布の労力がかからない。堆肥入り肥料も堆肥と化学肥料などが粒状化されているので散布がしやすく、堆肥と肥料が一度に散布できる。価格も有機化成より15~30%安い。緑肥の選び方、使い方、効果のほか、堆肥入り肥料の効果と使い方などを解説。 身近にある有機肥料素材としては、家畜糞堆肥や堆肥などから回収したメタン発酵消化液、大麦焼酎粕濃縮液などがある。これらの肥料特性や使い方も。また、化学肥料のうまい使いこなしなども収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.15

硫安や尿素などの化学肥料、なたね油かすや魚かすなどの有機質肥料の特性と利用と指定混合肥料を解説。生産量が伸びる被覆肥料(コーティング肥料)、地域銘柄が増える粒状配合肥料(BB)、肥料成分が高いひまし油かすや鶏糞燃焼灰などの成分・性質、製造方法、国内生産量と輸入量から、肥効特性、効果的な使用法までを網羅。化学肥料あるいは有機質肥料と堆肥などを混ぜて流通できる新たな規格、指定混合肥料についてもくわしく解説。

最新農業技術 土壌施肥vol.14

土壌の性質に由来する農地の生産力である「地力」。今、この地力が低下しているといわれる。主要県が40年近く行なってきた土壌実態調査をもとにまとめた農耕地土壌の変化と要因を収録。地力の維持向上対策として、土壌改良資材や家畜糞の最新情報も収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.13

米ヌカやモミガラ、鶏糞などの有機物を肥料として活かすための基礎情報が満載。米ヌカから家畜糞、茶かすまで身近な有機物の肥料成分が乾物成分と現物成分でわかる。堆肥に比べて散布労力や輸送コストがかからない緑肥の使い方、減肥栽培が草種別(ソルガム、エンバク、ライムギ、ヘアリーベッチ、クロタラリア)にわかる。一般的な土壌診断の項目にはない可給態窒素(地力窒素)の簡易診断法も収録。施肥窒素の減肥につながる。このほか、作物を強くするバイオスティミュラントの最新研究も収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.12

ボカシ肥や海藻、酢散布などで作物が健全に育つのはなぜか。猛暑や大雨など環境ストレスに強くするバイオスティミュラント(生物刺激剤)の最新研究を収録。このほか、身近に入手できるそばがらや籾がらの活用法や効果のしくみ、広がるライムギの活用法、センチュウ対策まで、実践情報が満載。

最新農業技術 土壌施肥vol.11

生産者による施肥改善・土壌改良の取組み事例を特集。ムギの多目的利用で干しいも用サツマイモの良質生産と施肥改善、土壌飛散の防止のほか、町の牛糞尿、生ごみ、籾がら、落ち葉、おがこを堆肥化、減農薬・減化学肥料栽培が普及するなど環境保全型農業の地域展開、また、糖度・硝酸・カリによる生育診断を活用したピーマン栽培など施設土壌の実例、牧草輪作、緑肥裏作でハクサイ・レタス安定高収量など露地畑土壌の実例、ナシ幸水の施設栽培で有利出荷、生育期主体の施肥と収穫後の灌水で樹勢を維持など樹園地土壌の実例について紹介。

最新農業技術 土壌施肥vol.10

作物・土壌の活性化資材で特集。肥料・生理活性剤、土壌改良・活性材、単一〜複合微生物資材。

最新農業技術 土壌施肥vol.9

超省力的なダイコン・サツマイモ有機栽培は前作収穫後そのままのウネに後作を植付け、施肥・防除などを省略。2作共通の中高うね、焼酎廃液濃縮液で2作分の施肥、不織布二重被覆で前進化、畦間エンバクで雑草抑制。輪作、緑肥などで省力化、コスト低減を追究した結果、慣行栽培に引けを取らない収量・品質が得られる有機栽培の体系を確立。有機をめぐる国内外の研究も含めて特集。そのほか、土壌病害対策では太陽熱処理、発病抑止型土壌とリン酸、堆肥の肥料効果・土作り効果、水田土壌と造成土壌の特性、土壌中でのリン酸の動態を収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.8

「土壌は農業開発、生態系の基本的機能および食糧安全保障の基盤であることから、地球上の生命を維持する要」(2013年の国連総会)である。しかし、わが国では養分が過剰に蓄積されるいっぽう、風食(砂漠化)、土壌塩類化、有機物減耗、森林消失などで土壌劣化が進んでいる。そのような厳しい現実とともに、解決策を提起する特集。そのほか、水はけ、水もちのよい田畑に改善、難防除雑草、土壌病害対策、まだまだ進む環境保全型農業、堆肥を活かして肥料を減らす、未利用資源、身近な資材活用、硝酸を減らして食味も向上について収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.7

家畜排せつ物法の本格施行から10年——。堆肥化施設が整い、耕畜連携が強化され、堆肥流通も広域化し、堆肥の利用促進が図られてきた。そのいっぽうで家畜糞は野積みが禁止になり、降雨によって無機塩類を洗い流せなくなった。オガクズなどの副資材不足により、堆肥を再び牛舎の敷料にしたり、水分調整材にする戻し堆肥に利用されるようになった。その結果、堆肥中の塩類濃度が高くなり、従来の施用量では肥料成分が耕地に過剰に投入される危険がある。堆肥連用は土壌にどのような影響を及ぼすか? 上手に堆肥を使いこなすための特集。

最新農業技術 土壌施肥vol.6

外国為替が円安に転じ、肥料代の値上がりが続いている。今回は肥料代を減らす特集。緑肥・輪作の導入では、くず麦リビングマルチ、セスバニア、土着アーバスキュラー菌根菌の利用。堆肥窒素の活用では、牛糞堆肥、化学肥料との併用、有機質資材の連用、簡易な窒素肥沃度診断。リンの有効化では、土壌蓄積の実態、家畜糞堆肥の活用、河川堆積物の利用、亜リン酸の葉面散布。そのほか、液肥・屎尿の利活用、肥料・施肥の合理化、水田土壌の省力管理、環境保全型農業の展開、検証・有機栄養吸収論について収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.5

特集はハウスの土壌病害対策。土壌還元消毒は分解しやすい有機物を多量に施して湛水し、病原菌やセンチュウなどを死滅させる防除法。トマトの高接ぎ木法は慣行よりも高い位置に接いだ苗を利用して青枯病を抑える。脱・臭化メチル栽培は、残根の腐熟促進、抵抗性品種の導入、定植時の紙包み法、弱毒ウイルス(植物ワクチン)、太陽熱消毒などを組み合わせ。そのほか、身近な有機物の活用、環境保全型農業の課題と北海道での展開、水田の地力低下とその対応、液肥栽培の新システム、果樹の土壌病害・生理障害、畜産での放射能汚染と対策も。

最新農業技術 土壌施肥vol.4

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震による農地の被害は津波による浸水、福島第一原子力発電所事故の放射性物質による汚染が広域にわたっている。研究機関ではさまざまな方法が試行中であるが、ちまたでは実効性がほとんど期待できない非科学的な憶測も大量に飛び交っている。今回は、今現在わかっている科学的知見を中心に、確度・精度の高い情報を収録。そのほか、循環型農業の現場技術と支援研究、施肥改善で生育改善、経営改善、排水性改善による生産性の向上、新しいシステム、情報技術の活用、脱・臭化メチルへの土壌病害対策も。

最新農業技術 土壌施肥vol.3

土壌の化学性(要素過剰)のみならず、物理性(土壌硬化)、生物性(連作障害)の改善が期待できる緑肥作物について特集。
さらに、有機物の使いこなし、簡易な診断技術、育苗管理の改善、冬期湛水といったテーマも。

最新農業技術 土壌施肥vol.2

肥料価格が高騰した2008年以降、土壌改良材として利用されてきた家畜糞堆肥を肥料として利用し、化学肥料と代替する(肥料代を減らす)試みが各地で拡がっている。しかし、家畜糞堆肥は成分のバラツキが大きく、どのくらい肥料代替できるかわからなかった。
今回の特集「堆肥を活かす」では、家畜糞堆肥の新しい肥効評価法を取り上げ、実際の分析方法やシステムの運用についても収録。さらに病害を抑制する堆肥、切り返しのいらない堆肥の作り方、表面施用・溝施用などの使い方を紹介。
そのほか、低コスト省力、環境保全、循環型技術などを収録。

最新農業技術 土壌施肥vol.1

農薬や肥料を減らしたり、増収・品質向上などで農家経営を改善し、耕畜連携などで地域づくりにも役立う環境保全型農業の最新研究・情報を特集。土壌還元消毒・緑肥作物・機能性堆肥・抵抗性誘導など有機栽培に向けての土壌病害対策のほか、畜糞と生ゴミの融合など地元の未利用資源を売れる堆肥・肥料にする方法、局所施用・リアルタイム診断など効率的な施肥による低コスト生育改善、世界的なリン資源枯渇への備え、イネの高温障害やイチゴの奇形果などの生理障害、栄養吸収・代謝をめぐる最新研究、水田雑草・畑地雑草の耕種的防除など。