最新農業技術

最新農業技術 作物vol.16

国産の増産が期待されるダイズは排水・播種などの増収技術と、重要品種・主要品種を、干しいもなどで人気のサツマイモは新品種と基本技術を、そのほか寒冷地のラッカセイ栽培やイタリアの稲作など。

最新農業技術 作物vol.15

国産飼料として注目される子実用トウモロコシの栽培技術とそのポイント、乾燥・調製技術、サツマイモの生育ステージごとの生理・生態、ジャガイモの生産者事例、イネ直播技術、コムギ、ダイズの安定多収技術など。

最新農業技術 作物vol.14

温暖化で栽培が始まった北海道のマルチ栽培、菓子類加工用に向けた沖縄の紅いも栽培、焼きいも向けで周年出荷する茨城県JA、加工を取り入れた茨城・鹿児島などの経営事例など、サツマイモ産地の動向と品種を収録。ジャガイモの早掘り栽培、普通栽培、在来種のほか、イネの高温障害のしくみと対策、追肥に注目したムギ・ダイズの栽培技術と排水対策まで収録。

最新農業技術 作物vol.13

サラダやお菓子・スイーツ需要が増えているジャガイモ・サツマイモの品種と栽培技術を収録。ジャガイモはかつては澱粉原料用と青果用が主体で消費されてきたが、現在ではポテトチップス、フライドポテトなどの加工用での利用が主体に。サツマイモは2003年ごろから焼きイモ、干しイモ、スイーツなどの加工消費が増えている。それぞれの品種のほか、産地で進む機械化、省力化技術を収録。イネの生産者事例も充実。

最新農業技術 作物vol.12

大量の米を1粒ずつ認識して異物を分離する光学式選別機、残留ぬかをできる限り除去する無洗米の開発、炊飯の手間が省けるパック米飯の製造、レストラン、コンビニエンスストア、給食センターでの炊飯システムなど。米の収穫から乾燥、籾すり、精米、穀粒選別、貯蔵、計量・包装、穀物共同乾燥施設、穀物の二次加工、炊飯、米品質の計測、米の形態と内部の特徴、米の栄養成分と美味しさまで解説。また、イネの形態と発育(種子と発芽、苗の生長と苗質、移植と活着、葉、茎、分げつ、根、穂の分化と発達、出穂と開花・受精、登熟)も収録。

最新農業技術 作物vol.11

近年、低コスト省力的な業務・加工用、飼料用の水稲栽培が広がっている。そこで、農研機構による多収・良食味、料理適性、米粉適性、暖地〜寒地向き、飼料用米、稲WCS用それぞれの育成品種を紹介。そのほか巻頭稲作事例として、苗箱の播種量を従来の2〜3倍に増やすことで田植え時の使用箱枚数を従来の3分の1に減らせる高密度播種苗(密苗)の健苗育成技術、流し込み追肥・無代かき移植・ラジコンヘリ散播で業務用米を省力・低コスト栽培、ロータリ耕起+ローラー鎮圧による無代かきで鉄コーティング湛水直播の苗立ちを改善など。

最新農業技術 作物vol.10

稲作名人らに学ぶ特集。福島県須賀川市・薄井勝利「ポット成苗坪33株,水深30cmの疎植水中栽培で850kgどり,防除いらずの健康稲作」、藤田忠内「反射シート平置き出芽&プール育苗で作業競合改善,100gまき健苗育成」、山形県鶴岡市・菅原進「品種の特性に合わせた多品種栽培,千粒重23g以上の売れる大粒米を反収660kg」、宮城県登米町・石井稔「手づくりのボカシ肥でJAS有機認証の米を栽培し,低温貯蔵・炭酸ガス処理で販売」、岐阜県下呂市・今井隆「地域で生まれ育まれた米‘龍の瞳’,その理念と販売戦略」の5名の技術と経営を紹介。

最新農業技術 作物vol.9

イネに形や性質を似せることで人間の目を欺き生き延びるノビエ、タネ(種子)だけでなくイモ(塊茎)でも繁殖できるクログワイやオモダカ、種子繁殖により除草剤が効かない個体が選抜されるイヌホタルイ、コナギ、ミズアオイ、湛水と畑状態が交互に繰り返されて増加するアメリカセンダングサやクサネム、沿岸部に局在し、東日本大震災後の復旧水田で問題化したコウキヤガラ、輸入飼料に紛れ、水の流れや有機物の流通に乗じて侵入するアレチウリや帰化アサガオ類。水稲作、ダイズ転作での雑草の実態と防除対策、漏生イネも含めて特集。

最新農業技術 作物vol.8

今回の特集はvol.4「イネの直播栽培 —育苗・移植作業の省力,作期分散で規模拡大」に続く第2弾。かつて低温による出芽不良の危険から寒地(北海道)で直播は困難とされていたが,現在は湛水直播のみならず,さらに省力的な乾田直播も広がっている。直播栽培は慣行の移植栽培に比べて育苗のみならず、投下される資材費が少なくなる。乾田直播の作業機は高価だが,畑作でも稼働できる汎用機でムギ・ダイズとの輪作が容易。また,湛水直播では圃場の均平化,鉄コーティング種子の利用,播種後の適切な水管理などで出芽・苗立ち率が改善。

最新農業技術 作物vol.7

地球温暖化によってイネの登熟期が高温・寡照となり、コメの白未熟粒の増加や充実不足による検査等級の低下が大きな問題となっている。今回は無効茎を減らす深植弱深水栽培、窒素を切らさない長期湛水栽培、2回穂肥、地力窒素を考慮した施肥、合理的な選抜育種の方法などで高温障害を防ぐ特集。そのほか、もっと上手に使いたい堆肥と稲わら、失敗しない水稲種もみの温湯消毒、地域の多様な水田環境を守る、転作ダイズの湿害回避と品質向上、コムギ品種ミナミノカオリの施肥、面積がこなせる省力システム、アジア・アフリカの稲作で収録。

最新農業技術 作物vol.6

飼料用の米生産は主食用米生産の調整や国産飼料供給、小麦需要の一部代替を通して食料自給率の向上に貢献できる。近年、寒冷地から暖地まで作付け可能で、低コスト安定生産に適した多様な多収品種が育成されている。超多収を実現するためには、炭水化物を詰めるための大きな容器をつくり(籾数)、その容器にたくさんの炭水化物を詰めなくてはならない(登熟歩合と千粒重)。それらを地域別に北海道、東北、関東、中国、西南暖地で追究。そのほか、バイオエタノール、ダイズ・ムギ、湿田活用、育苗時の工夫、銘柄米産地、環境保全型稲作。

最新農業技術 作物vol.5

特集は「転作ダイズの増収技術」。近年は出芽時の湿害が回避できる耕うん同時畝立て播種(アップカットロータリー利用)が普及し、さらに稲作農家なら誰でも持っている代かき用ハローのツメを付け替える「小うね立て播種」も拡大。根粒菌にとっての好適環境とは? 発芽障害で意外と重要な立枯性病害、難防除の帰化雑草についての新しい知見も含めて紹介。そのほか、水田での低コスト省力的な作付体系、水田での総合的雑草管理、稲作と水資源・温暖化・環境、実需に応える個性的な新品種(コメ・ムギ・ダイズ・ソバ・サツマイモ)を収録。

最新農業技術 作物vol.4

田植機の普及で1993年に約7200haまで減ったイネの直播栽培は、育苗・移植作業の省力、作期分散による規模拡大などで約2万haまで増えてきた。とくに集落営農などで農地の集積が進む北陸で、ついで東北で伸びており、面積は湛水直播が多いものの、近年は乾田直播の伸びが大きい。かつて「寒地では湛水直播」とされていたが、出芽・苗立ちの改善で乾田直播が北上中。今回は直播の基本から実際までを大特集。そのほか、農薬・化学肥料を減らす、産地の課題と克服の道筋、この品種(コムギ・ゴマ)で実需に応える、ソバの栽培・加工・販売も。

最新農業技術 作物vol.3

米の価格低迷を乗り切る稲作経営の新しい展開のために、今回は新規需要米として注目されている飼料イネ(稲発酵粗飼料用・飼料米用)の導入・栽培ポイント、米粉の加工・製品化ポイントを特集。 そのほか、つや姫や龍の瞳など個性的なイネ品種の栽培から販売まで、水田での直播・疎植・情報活用といった低コスト省力化技術、無化学肥料・無農薬で堆肥も施さない経営など有機稲作の技術、ソバの春まき栽培向け品種、ムギの省力・高収量・高品質経営、地域的なヒマワリ緑肥の活用事例、ダイズの不耕起播種・狭畦密植栽培など。

最新農業技術 作物vol.2

近年、米農家の作業の省力化に注目が集まっている。本誌では「疎植栽培」「直播栽培」「水田抑草」にスポットをあてた。農家の技術の蓄積が進み、その技術が活かされている。
福士武造氏による、農家個人で施行でき、コストも低い「地下灌漑法」、MOA自然農法が雑草の抑制に成功している農家に見出した管理技術「うね立て耕起」など。
さらに、コムギなど品種の特性を活かした加工・特産化、転作ダイズの多収栽培、ITによる先進技術も収録した。

最新農業技術 作物vol.1

バイオエタノールへの穀物利用の世界的動き、追い打ちをかけるムギ・ダイズの世界的不作による価格高騰のなか、今こそ研究者・現場指導者・農家が一致団結して乗り越えていくとき。
ダイズ・ムギの安定増収に向けての最新技術のほか、イネの高温障害とその克服、話題の飼料用イネ(米)、地域独自ブランドを意識した個性的なムギやジャガイモ、サツマイモの最新品種情報を収録。
作物栽培技術のバイブルとして定着している「農業技術大系作物編」の最新追録をもとに、今もっとも重要なテーマ別に迫る。