『最新農業技術 vol.7』、『農業技術大系 野菜編 追録39号』へのリンクを追加しました(2015/01/08)
施設栽培において新しい環境制御の理論と技術が各地で広がっています。作物の生理生態に基づいて、炭酸ガス・温度・湿度・光といった環境条件を総合的に管理することで、限界を突破し、さらなる多収を実現する。この新しい技術と理論の学習に役立つ記事を集めてみました。(2014/11/10)
◆『最新農業技術』・『農業技術大系』のご紹介
2015年1月に電子図書館『農業技術大系』コーナーに収録された以下の2作品で、環境制御技術について大特集しています。トマトの生理・生態と光合成、環境制御の始め方、導入に必要な機器、農家事例まで、多収のための考え方と実際がよくわかります。その他、トマトの収量を左右する灌水法も収録されています。最新の情報、必読の記事がそろっていますので、ぜひご覧ください。
◆技術のポイント
炭酸ガス施用(日中ちょっと焚き)
朝ではなく、日中にちょっと焚くだけで成果が上がるようです。これならお金もかかりません。
炭酸ガス施用
炭酸ガスは堆肥などの有機物からも発生しています。上手な農家が多収なのは、このおかげかもしれません。
飽差管理(温湿度管理)
焚いた炭酸ガスを作物によく吸わせるには、一定の湿度が必要です。
トマトの収量一五%アップ 八代に飽差が定着するかは今年にかかっている
光の管理
作物は光があるときに光合成します。タダの光をムダなく利用しない手はありません。
日射量に応じて切り上げ・切り下げ バラのオランダ流切り上げ仕立て
積極かん水で多収
ケータイ・スマホでハウスチェック
異常をメールで知らせてくれる 赤ちゃん用温湿度計「ネットアトモ」
◆参考:作物の生理・生態、栽培の実際
トマト
『最新農業技術 野菜』vol.3 で「日本とオランダのトマトの多収技術」を特集しました。こちらもぜひ参考に。
イチゴ
『農業技術大系』から生理・生態に関する記事を集めてみました。
◆用語から調べる
『現代農業用語集』から
『農業技術辞典 NAROPEDIA』から
炭酸ガス施用(carbon dioxide application)
炭酸ガス濃度(atmospheric CO2 concentration)=二酸化炭素濃度、大気二酸化炭素濃度
二酸化炭素(carbon dioxide)
飽差(saturation deficit/ vapor pressure deficit)
露点温度(dew point temperature)=露点
温度(temperature)
湿度(humidity)=水蒸気圧
シンク・ソース(sink-source)