イネいもち病


2014年8月22日作成


いずれも、時期や方法などくわしくはお手元の『現代農業』『農業技術体系』などで実際に記事をご覧ください。
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◆イネ いもち病 『防除総覧』診断編 第1巻
カラー写真17点と被害の様子、診断のポイント解説。

◆イネ いもち病 『防除総覧』資材編 第1巻
防除の実際を詳しく解説。防除のポイント、農薬による防除(初発時、多発時、激発時)、他の病害虫・天敵への影響、病原菌の生活サイクルとその変動など。


◆ホタテの貝殻石灰でイモチ防除に自信 『現代農業』2007年6月号69〜70ページ
◆ホントにホタテの貝殻石灰だけでイモチが止まる 『現代農業』2007年10月号54〜57ページ

葉イモチ病がでたときは、ラミカルを一反当たり一袋(一五kg)の半分をミスト機でイネに直接散布しました。散布したところがうっすらと白くなるくらいが目安です。また、穂イモチ病がでたときは、ラミカル一袋を三〇〜五〇lの水か湯に溶かして一昼夜置いてから、上澄み液を三〇倍くらいに薄めて動噴で散布しました。両方とも、散布するとイモチ病がピタリと止まりました。

◆特栽イネ防除の切り札 消石灰でイモチは一発で止まる 『現代農業』2010年6月号164〜166ページ

葉イモチがポツポツと見え出したとき、消石灰を反当一・五kg弱ミスト機で散布。たいした量じゃないので見た目には葉っぱが白くなったかどうかもわからないくらいだったが、イモチが本当に「一発で止まった」。

◆過石と消石灰で冷害、イモチ緊急対策 『現代農業』1994年6月号190ページ

日本巨峰会の恒屋棟介さんによると、冷害や冷害下でのイモチなどの病害に対する緊急対策として、次のような手があるとのこと。

【病害未発生〜病害初期】過リン酸石灰を反当一〇〜二〇キロ散布。葉イモチや穂イモチにかなり効果がある。

【病害発生時】過リン酸石灰を散布して、イネ体内のチッソに対するデンプンの割合を高める。量は葉色に応じて加減。

【成熟を促進させたい場合】昨年は悪天候のために生育が大幅に遅れた。出穂が一〇〜一五日も遅れたところが多い。低温のために花粉が障害を受け、開花や受精もスムーズにいかなかった。障害不稔を減らし成熟を促進させるには炭水化物(デンプン)の合成を進めたい。過石+ホウ酸の施肥はチッソの吸収を制限するが、消石灰を散布すると、分散貯蔵されていたデンプンを開花結実後の穂へ集中させることができる。

◆冷害にもイモチにも玄米酢1000倍液が効いた 『現代農業』2003年7月号96〜98ページ

私が酢を使い始めたのは平成五年度の大凶作のときです。この年は天候が悪いうえに気温が低く、実がつくか心配でした。そんなとき、以前ある本で、イモチにかかって収穫皆無のようなイネに、玄米酢一〇〇〇倍液を散布したところ、穂が長く粒も大きい正常なイネに戻ったと書いてあったのを思い出し、使ってみようと思いました。

イモチは湿度が高いところと、葉色が濃くなるところで出やすいので、そういうところをよく見ていて、そこが葉イモチにかかったらすぐに全体にミストで散布します。


◆イモチ病の初発をすばやく見つける観察ポイント 『現代農業』2004年6月号271ページ
見出し:
●四隅を見る
●降雨5〜7日後に病斑を探し歩く

◆穂イモチ 被害拡大を防ぐにはモミイモチを見逃さない 『現代農業』1997年9月号194〜198ページ
見出し:
●感染は、モミ→枝梗・穂首の順
●こんなときは穂イモチに注意
(1)冷害年にはイモチも出やすい
(2)葉イモチは穂イモチの伝染源
(3)追肥・穂肥をやるなら、葉イモチ初発から一〇日後以降に
(4)真性抵抗性遺伝子「Pi-i」を持つ品種がかかりやすい
●今からできる穂イモチ対策
(1)多発したときは傾穂期防除の効果大
(2)モミイモチを見つけたらすぐ防除


◆冷害といもち病 『農業技術大系』作物編 第2-2巻 技+522-29-52ページ〜
見出し:
はじめに
1.冷害年のいもち病発生環境と発生の特徴
(1)葉いもちの後期進展と上位葉での多発生
(2)葉いもち多発圃場を中心とした穂いもち多発生
(3)顕著な発病の圃場間差
2.低温・寡照環境下でのいもち病菌の動態
3.低温・寡照環境下でのイネの生育と体質
4.異常気象に対応したいもち病防除対策

異常気象とイネ白葉枯病 『農業技術大系』作物編 第2-2巻 技+522の29の66ページ〜
1994年執筆

冷害と稲こうじ病 『農業技術大系』作物編 第2-2巻 技+522の29の70ページ〜
1994年執筆


◆ブラシン粉剤DL 『防除総覧』資材編 第10巻
1996年執筆

◆ビーム粉剤5DL・粉剤DL 『防除総覧』資材編 第10巻
1992年執筆・2000年改訂


天気が悪いとき、作物が元気のないときほど役立つ アミノ酸の効用 『現代農業』2003年10月号150〜155ページ
日照不足で光合成が弱まると、作物体内での糖の生産が減り、それが収量・品質の低下を招き、病気の発生を助長します。そこでアミノ酸の葉面散布。

アミノ酸は、糖からできる有機酸を基本材料に、そこにチッソが結びついてできる。だから、アンモニアや硝酸態チッソのような無機チッソではなくアミノ酸として初めから吸収することができれば、作物は光合成で生産された糖をそのぶん使わずにすむわけだ。