台風対策


2014年8月22日更新 農地の土壌流亡・土砂崩壊を追加
2014年7月9日更新 雨後の対策を追加
2014年7月8日作成

農地の土壌流亡・土砂崩壊

農地の土壌流亡・土砂崩壊 『農業技術大系』土壌施肥編 第3巻 土壌と活用VI+3ページ〜

雨後の対策

果樹

●ブドウ アミノ酸の葉面散布をし、土からの肥料は避ける 『現代農業』2005年8月号 85ページ

台風でブドウの葉が傷み、黄色くなってしまったら、程度にもよるが、すぐにチッソが多いやつを二〜三日以内、二〜三回葉面散布するといい。ただ、注意しなくちゃいけないのは、アミノ酸態の資材を使うこと。

●カンキツ 台風にやられたら、果実は落とす? 『現代農業』2005年8月号 85〜86ページ

台風の風でミカンの葉が落ちてしまった場合、「果実は落として着果負担を減らし、樹体を維持させるといい」といわれることがありますが、私は果実を落としちゃいかんと思います。

●カンキツ 秋芽処理と葉面散布で残った果実の糖度アップ! 『現代農業』2005年8月号 87ページ

急に葉や果実が飛ばされて樹の生理が狂ったのでしょう。葉や果実がちぎられたあとから秋芽が出てきました。秋芽は緑化が遅いうえに、そのままビューッと伸びてしまいがち。葉ばかりが養分を食ってしまい、残った果実に養分がまわらないので糖が上昇しません。でも、収穫までにはまだ時間があります。早く緑化させて一人前の葉にして、きちんと光合成させれば、残った果実の品質も上がるはず。「せめて一二度には持っていきたいな」と思いました。そこで、摘心や秋芽切りをしました。


野菜

台風で膝下まで水に浸かった トマトを回復させた話 『現代農業』2014年4月号 118〜122ページ

浸水したトマトは根が弱っているので晴れると必ず萎れます。しかし萎れたからといって、いきなりかん水しても逆効果。ウネの水分は飽和状態になっています。私は四日間、水を我慢しました。

夏秋ピーマン 雨後に根を見て殺菌剤 『現代農業』2014年6月 216〜217ページ

大雨の後は、枝葉の傷みはもちろんですけど、根の傷みを気にかけます。とくに強い風が吹いた時は、風で樹が煽られるので必ず根が切れる。マルチの裾をめくってみて、根先が傷んで茶色くなっていないかを確かめます。傷んでいたら、病気の予防で殺菌剤を多めにかけます。

冬春レタス 大雨後はウネ間の泥上げが大事 『現代農業』2014年6月 213〜214ページ

うちでは雨後防除を重視してる。台風なんかの強い風や雨の後で、葉が傷付いた時には昔から銅剤のキンセットをかけてる。これがなんか効くような気がする。ただ、防除も大事やけど、いかに早く畑から水を抜くかがごっつう重要やね。

露地野菜 大雨前後の防除のカンドコロ 『現代農業』2014年6月 218〜221ページ

対策の第三は体力を回復させるために栄養剤の葉面散布と追肥をすること。大雨の後に病害が増えるのは、浸水で作物の根が傷んでミネラルの吸収が悪くなり、作物の抵抗力が弱まることも一因です。風雨で傷ついたり、肥料欠乏で組織の壊死が起きたりした部位から病原菌が侵入して病気が拡大していきます。 <中略> 体内で移行しにくいカルシウムやホウ素などのミネラルは、根の活力が回復するまでは葉から吸収させる必要があります。

気圧の急変で植物はどう変わる? カリを与えてアルカリ体質に 『現代農業』2005年8月号 90〜93ページ

チッソは厳禁、リン酸・カリの葉面散布を 『現代農業』2005年8月号 92ページ


2014年8月号より

 小特集「台風かかってこい!ハウスの補強術」
・台風にも大雪にも強い二重パイプハウス(北海道・堂本敏一さん)274〜275ページ
・針金で突っ張るだけ(栃木県那須塩原市・竹内昇蔵さん)276ページ
・トビラを内側からしっかり押さえる(千葉県旭市・名智さん)277ページ


過去の特集・記事など

【『現代農業』2005年8月号の特集】
台風に負けないための100の知恵 56〜136ページ

【『現代農業』2014年6月号の特集】
ゲリラ豪雨・台風後の病気 この手で乗り切る 206〜229ページ

【ハウスの対策】
台風常襲地帯でハウスを三〇年もたせる秘技 『現代農業』2009年9月号41ページ

【作物の対策】

イネ 台風前夜は水を張れ 『現代農業』2008年8月号 130〜131ページ

ニガウリ 台風対策にてきめん! ニガウリの「パタン9」栽培 『現代農業』2002年8月号156〜158ページ

ブドウ 台風対策 ブドウの揺れをネットで防ぐ 『現代農業』2006年8月号219ページ