アガパンサス | ○花落ちのない多彩な花色・花形の育種 ○交雑育種 | 小森谷慧(小森谷ナーセリー) |
アジサイ | ○日本原産の良さを生かすとともに障害者の人にも育てやすい品種を育成 ○枯れ葉除去作業が不要な常緑性品種の開発を目指す | ― |
アジサイ | ○種間交雑による「冬あじさいスプリングエンジェル」シリーズの育成 ○厳寒期の1~2月に出荷,大輪で豪華な花 | ― |
アジサイ | ○庭木用を中心に野生変異,在来品種などを活用 ○花つきが良く,丈夫な品種 | 一江 豊一(加茂荘花鳥園) |
アマリリス | ○八重アマリリスの育種 ○斑入り種,赤葉,秋冬咲きアマリリスの育種に挑戦 | 三宅勇(有・三宅花卉園) |
アヤメ | ○複雑な遺伝因子をもつ親株の育成,多彩な花色,花形,芳香性品種の作出 ○交雑育種,他種交配もめざして | 設楽鵬(川越アヤメ育種園) |
アリウム | ○種間交雑育種 ○新しい花色,花型をもつ品種の育成 | ― |
アルストロメリア | ○新規性を重視したスポットレス,芳香性の品種開発 ○交雑育種,原種利用 | 三宅勇(三宅花卉園) |
アルストロメリア | ○種間交雑による新品種育成技術の開発 ○新しい花色や花型,芳香性をもつ品種の育成 | ― |
エビネ | ○芳香性,花色のよい二元,三元交配種 ○交雑育種,仲間で交配母本を交換 | 松田史大(未来生物研究所) |
オキシペタルム | ○バラエティの少ない現状と新形質への着目 ○虫媒受粉による交雑育種,原種利用 | 笹岡昌弘(有・笹岡農園) |
オステオスペルマム | ○イオンビーム照射による新品種育成 ○交配・枝変わり育種でできなかった花色の実現 | ― |
カーネーション | ○耐暑性があり,多品種・少量生産に対応できる独自品種開発 ○交雑育種,枝変わりの利用など組織培養による増殖 | 農事組合法人 久井新花園 |
カーネーション | ○花形,花色,樹勢を重視した品種育成 ○温暖化に対応した品種開発 | 稲垣長太郎(稲長園芸) |
カキツバタ | ○鮮明な紅花種,花弁の厚い白花種の育成 ○交雑育種 | 古橋壽雄・小笠原亮(愛知県実際家) |
カジイチゴ(ベビーハンズ) | ○キイチゴのなかから発見された小葉の個体を15年かけて固定 ○利用価値が高くグリーン素材として注目 | 澁谷 喜八(株式会社澁谷農園) |
カンパニュラ | ○低温要求度を少なくして栽培期間短縮 ○低温にあわなくても花芽分化する品種開発 | ― |
キク | ○国際的な広がりをもつ400種以上の品種開発 ○交雑育種,放射線照射,種間交雑 | 山手義彦(精興園) |
キク(スプレーギク) | ○施設内の周年生産を前提に選抜 ○交雑育種,放射線照射によるファミリー化 | JA全農 営農・技術センター |
キク | ○甘い香りの魅力と環境浄化能力をもつ品種 ○野生種とスプレーギクとの交配育種 | ― |
キク | ○花弁先端に複数の突起をもつ「かがり弁」の3品種を育成 ○イオンビーム照射と交雑育種で新規需要に応える | 愛知県農業総合試験場東三河農業研究所 |
カーネーション | ○種間交雑の利用 ○日本固有種との交雑とその後代の可能性 | 二村幹雄(愛知県農業総合試験場) |
カーネーション | ○生産者育種の醍醐味―挑戦と可能性 ○日持ちの良い花同士を交配,生産性を重視 | 真鍋佳亮(香花園) |
アジサイ | ○DNAマーカーを利用した八重咲き選抜法の開発 ○発色が安定している品種の色素成分に着目した育種 | 小玉雅晴(栃木県農業試験場) |
アジサイ | ○剪定自由・花数6倍・水管理容易なラグランジアシリーズ ○原種と園芸品種との一代雑種にこだわって品種の幅を広げる | 坂嵜潮(有限会社フローラトゥエンティワン) |
アジサイ | ○島根県での新品種育成への取組みと支援体制 ○万華鏡,美雲,銀河,茜雲,星あつめの育成経過 | 加古哲也(島根県農業技術センター) |
アジサイ | ○福岡県での新品種育成への取組みと支援体制 ○時間とともに花の色や形が変化するアジサイ(品種:月虹)など | 巣山拓郎(元福岡県農林業総合試験場) |
ダリア | ○本邦初の良日持ち性品種エターニティシリーズの開発 ○豪華な花容の‘エターニティトーチ’,高生産性の‘エターニティロマンス’‘エターニティルージュ’ | 小野崎隆(農研機構野菜花き研究部門) |
マーガレット | ○胚珠培養による属間雑種の育種 ○シュンギク,ハナワギク,ローダンセマム,ローマンカモミールとの交雑 | 勝岡弘幸(静岡県農林技術研究所伊豆農業研究センター) |
木立ち性ベゴニア | ○4.5号鉢むきのコンパクトな品種の作出 ○交雑育種,根茎性種との交配も | 駒田清孝(駒田スーパーフラワー) |
木立ち性ベゴニア | ○黄花品種の作出 ○葉の斑紋が消えない品種の育成 | 島田有紀子(広島市植物公園) |
キンギョソウ | ○広がりを見せている中高性品種 ○10年以上を要した四季咲き性品種の開発 | ― |
グラジオラス | ○花茎のしっかりした多彩な花色・花形,芳香性の育種 ○交雑育種,小球の肥培管理で早期開花,選抜 | 川畑寅三郎(平和園) |
クレマチス | ○有香種を主力に多彩な花形・花色品種の育成 ○交雑育種,原種の活用や遠縁交雑も | 小沢一薫(神奈川県実際家) |
サンパチェンス | ○インパチェンス属から種間雑種により育成 ○環境浄化機能が高い新品種 | ― |
シクラメン | ○高品質,中輪の耐暑性,耐病性品種の作出 ○F1育種 | 早川辰雄(早川園芸) |
シクラメン | ○迅速な品種開発を可能にする遺伝資源の蓄積 ○世界初の着色品種開発とその進化 | ― |
シクラメン | ○野生種を利用して芳香性品種を育成 ○種間交雑,胚珠培養,稔性回復 | ― |
シクラメン | ○青色で八重咲きの芳香性品種を育成 ○組織培養と交雑育種との組合わせ | ― |
ジャカランダ(ジャカランダ・ミモシフォリア) | ○アルゼンチン原産の樹木を鉢花品目に育成 ○49種の原種から多彩な育種に挑戦する | 有隅健一(元鹿児島大学) |
シュッコンアスター | ○周年生産性,作業性,病害抵抗性の向上,新花色の作出 ○交雑育種,実生株,吸枝苗での総合的検定 | 埼玉県園芸試験場 |
シュッコンカスミソウ | ○高温,日照不足に強い品種の作出 ○交雑育種,枝変わりの育成,放射線育種 | 宮本仁郎(広島県実際家) |
シンビジウム | ○美と経済性のすべてに挑戦,年末集中型から周年出荷商品の開発へ ○交雑育種,無菌培養・選抜・メリクロン | 河野通郎(株・河野メリクロン) |
スイートピー | ○夏咲き性品種がもつ花弁模様を冬咲き性に導入し,花色の多様性を拡大 ○リップルシリーズおよびスプラッシュシリーズの育成 | ― |
スイートピー | ○明確な育種目標の設定 ○複色花をもつ品種,巻きひげのない省力品種,高日持ち性品種の育成 | ― |
スターチス(リモニウム) | ○消費者・生産者目線に根差した育種の確立 ○多彩な色目で従来の仏花のイメージを払拭 | TSメリクロン株式会社 |
ストック | ○茎が硬くて栽培しやすく,花持ちの良い品種の育成 ○自園育成系統の組合わせによる交雑育種 | ― |
スミレ | ○花期の拡大と形質改善,季節感ある鉢花の育成 ○異種間の交雑育種 | 田淵誠也(日本すみれ研究会) |
ダリア | ○ウイルスフリーの多彩な花色・花形品種の育成 ○交雑育種,大面積の自然交雑から選抜) | 山木正五(やまき育種園芸研究所 |
ダリア | ○国内切り花品種の70%以上を作出 ○人工交配,虫媒交配と両者の組合わせ | 鷲澤幸治(秋田ダリア栽培組合組合長,日本ダリア会理事長)― |
ダリア | ○夢の青い花を育成 ○ツユクサを利用した遺伝子組換えと組織培養。他品種との交配 | ― |
ダリア(切り花用) | ○冬切り品種の開発 ○早生性の重視 | 天野良紀 |
ダリア(ガーデン用) | ○皇帝ダリアハイブリッド品種の開発 ○うどんこ病耐性を付与 | 天野良紀 |
チューリップ | ○オランダに負けない品種をめざして ○歴史が浅い栽培種と原種との遠縁交雑育種 | 萩屋薫(新潟県育種家) |
ツツジ,シャクナゲ | ○ツツジの黄花品種,鉢花向きツツジ,シャクナゲ品種の育成 ○交雑育種,コルヒチン処理による稔性回復) | 赤羽勝(実際家― |
ツツジ類(アザレア) | ○自然淘汰で強健な個体,日本人に愛される花柄,花色 ○系統選抜と交雑育種 | 酒見隆雄(福岡県育種家) |
ツバキ | ○日本人の審美眼にあった,葉色,樹形も含む育種 ○交雑育種,原種を含む種間交雑 | 萩屋薫(新潟県育種家) |
テッポウユリ | ○上向き,コンパクト,無花粉,八重咲きの品種育成 ○新たな需要拡大とつくりやすく,省力・低コストにつながる特性 | 鹿児島県農業開発総合センター果樹・花き部 |
デルフィニウム | ○育成したF1品種の親系統を茎頂培養により維持・増殖 | ― |
デンドロビウム(ノビル系) | ○一方向咲き,育苗期間の短縮,低温処理不用品種など,形態・生態育種 ○交雑育種(無菌播種),莫大な基礎交配のくり返し | 山本二郎(山本デンドロビューム園) |
ニチニチソウ(ビンカ) | ○花色も花形も多様になった花壇苗用の花 ○F1品種から生産者育種の方法まで解説) | 西島朋子(株・ミヨシ |
ネリネ | ○原種を使って花型,花色,開花率,早晩性の改良 ○灌水時に有望な花をさがす | 鈴木正之 |
ハナモモ | ○ほうき性樹形で菊咲き ○交雑により白色・桃色の2品種を育成 | 山口正己(元東京農業大学) |
バラ | ○ローテ・ローゼの育成,水揚げのよい草花感覚の切り花品種育成へ ○交雑育種,芽接ぎ,700本の親株 | 浅見均(有・アサミローズセレクション) |
バラ | ○結実のよい良系母体の育成と特徴的な品種の作出 ○交雑育種,原種までを対象に | 樫本潔(三重ローズガーデン) |
バラ,カーネーション | ○世界初の青いバラとカーネーション ○花色の成分を解明して遺伝子組換えで育種 | ― |
パンジー | ○春の花から3シーズン楽しむ花へ ○高温・長日期でも徒長しにくくわい化剤の使用を減らせる | ― |
ヒガンバナ科球根(アマリリス,ネリネ) | ○世界の原種・情報収集で多面的用途の育種 ○交雑育種,多数の個体育成の後,選抜・増殖 | 小森谷慧((株)小森谷ナーセリー) |
ファレノプシス | ○35年間に約2,000回の交配で生み出した多様な品種 ○日本の消費者ニーズに合った選抜 | ― |
フリージア | ○従来のフリージアのイメージを変える品種開発 ○一重咲き・二重咲き種で計7色のオリジナル品種 | 村濱稔(石川県農林総合研究センター) |
栄養系ペチュニア | ○ブラジルでの3つ目の原種との出合いが育種を変える ○世界初の栄養系匍匐性品種の開発から花色拡大まで | ― |
ペラルゴニウム | ○香りの改良を中心に,香料採取用品種,芳香性観賞用品種の育成 ○種間雑種,胚珠培養の利用 | ポーラ化成工業 |
変化アサガオ(系統保存) | ○各地からの収集と分類,交配,繁殖 ○純粋系統の固定と不稔性への対処 | 渡辺好孝(朝顔資料館) |
マーガレット | ○多彩な花色に香りの魅力と無花粉が加わる ○交雑育種,放射線利用と近縁属との属間交雑 | ― |
ユーストマ(トルコギキョウ) | ○パステル系,覆輪,小輪系など多彩な花色・花形品種の作出 ○交雑育種,交配時期・時刻,自殖方法の工夫 | 中曽根尚次郎(長野県育種家) |
ユーストマ | ○経営を安定させる「生産者育種」のねらいと方法 ○7割を占めるオリジナル品種でF1にはない価格を維持 | 末継聡(有・末継花園) |
ユリ類〈滝沢種苗〉 | ○花色の豊富化,抑制特性の向上を柱とした品種開発 ○交雑育種,胚培養を利用した種間交雑 | 滝沢種苗 |
ユリ(無花粉ユリ) | ○雄性不稔性の4品種を育成 ○交雑育種により花粉を形成しない個体を選抜 | ― |
ユリ(小輪ユリ) | ○花径が小さく,さまざまな花色の品種を育成 ○交雑育種と胚珠培養を利用した種間交雑 | 尾関仁志(山口県農林総合技術センター) |
ラークスパー | ○変異個体からの新花色の固定 ○固定育種(集団選抜法) | 北海道立中央農業試験場 |
ラベンダー | ○二季咲き性,早生性,わい性品種の作出 ○購入種子の実生から有望系統を選抜 | 諸岡淳司(長崎県農林技術開発センター) |
リンドウ | ○需要に応え,栽培上有利な多彩な品種開発 ○F1育種,種間交雑の利用 | 吉池貞蔵 |
リンドウ | ○西南暖地での鉢もの品種の育成 ○独自の育種理論からの新品種開発 | 和佐野勝次 |