山内町(現武雄市)は山間部の農山村地帯で、段々畑や棚田でとれる野菜や米を、隣町の有田に供給していました。粘土質の土地でごぼうがたくさんとれ、正月や冠婚葬祭の料理には煮物や汁物にはよくごぼうが使われました。 普段は米を節約するために大根めしなどのかてめしを食べたり、小麦でだご汁をつくったりしていま……