昭和35年から45年頃の大阪では、だし巻き卵はどちらかというと仕出し屋や店の料理で出てくるもので、家庭ではだし汁の入らない卵焼きの方が多くつくられていたようです。味つけに醤油を使うと色が悪くなるといって、弁当用の卵焼きは少量の塩と砂糖でつくることもありました。そうした感覚からすると、店のだし巻き……