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検索結果:435件のデータが見つかりました。(1件のビデオが含まれます)

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    お好み焼き(大阪府)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:そば・うどん・粉もの 110ページ

     大阪では小麦粉料理を「粉もん」と呼び、家庭でも店でも大変親しまれています。お好み焼きはたこ焼きやいか焼きと並んで、粉もんの代表格です。粉をだし汁で溶いたところに野菜などの具材を混ぜて焼きます。大阪では肉といえば牛肉ですが、お好み焼きと焼きそば、粕汁、カツには豚肉です。牛肉よりも脂が出るので、これ……

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    お好み焼き(徳島県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:そば・うどん・粉もの 111ページ

     徳島では家庭でも店でもお好み焼きをおやつや軽食としてよく食べます。つくり方は大阪のものとよく似ていますが、具に豚肉の代わりとして魚のすり身を揚げた平天《ひらてん》や、魚のすり身にパン粉をまぶして揚げたフィッシュカツを入れるのが徳島ならではです。 また、どのお好み焼き店にも「豆焼き」「豆玉」といっ……

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    かますもち(岩手県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 6ページ

     もちもちとしたやわらかい生地をかじると、甘じょっぱい味噌あんと、コクのある鬼ぐるみが出てきます。岩手県には、半月形で中に味噌や黒砂糖が入った小麦の食べものが各地にあり、1年を通して小昼《こびる》(農作業の合間に小腹を満たす間食)やおやつにつくられてきました。地域によって名前はいろいろで、あんも塩……

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    がんづき(岩手県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 8ページ

     古くから県南部や沿岸南部、また宮城県北部で子どものおやつや小昼に食べられてきたふわふわもちもちの蒸しパンです。トッピングのくるみが、渡り鳥の雁のようであることから雁月《がんづき》という説もあります。多くの家庭でつくられているだけにその家その家の味があり、ここで紹介する玉砂糖と味噌入りの茶色いがん……

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    みょうがの葉焼き(宮城県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 9ページ

     県北地域には、小麦粉と砂糖、味噌を練って焼いたおやきがあり、地域ごとに「べったら焼き」「ぼったら焼き」「たらし焼き」などさまざまな呼び名があります。みょうがの葉焼きは、そのおやきの生地をみょうがの葉で包んで焼いたもの。葉をはがして食べると、生地にうつったみょうがの葉の香りが楽しめます。味噌と黒砂……

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    焼きもち(群馬県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 11ページ

     群馬県では、小麦粉に重曹と味噌を入れてこね、ごま、ふきのとう、山椒の葉、しその実、ねぎなどを入れて焼いたものを焼きもちといいます。表面はこんがり、中はふんわりやわらかく、季節の食材の香りが食欲をそそります。米のとれない山間部では小麦は米の代用食で、焼きもちは手早くつくれて腹持ちもよいので、農作業……

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    炭酸まんじゅう(群馬県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 12ページ

     上州《じょうしゅう》(群馬県)は日照時間の長さに加えて特有のからっ風が小麦の生育に適し、多様な粉食文化をはぐくんできました。そのひとつ、炭酸まんじゅうは農休みまんじゅうとも呼ばれ、自家製の小麦粉と小豆を使い、来客のもてなしや人寄せなどによくつくられました。重曹でやや黄味がかった皮の色とほんのり感……

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    ゆでまんじゅう(埼玉県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 14ページ

     日高市を含む入間台地では、小麦の栽培が多く、米以外に主食としてうどんがよく食べられていました。小麦を使ったおやつも多く、炭酸まんじゅうやゆでまんじゅうが代表的です。この地域では麦やお茶の収穫、養蚕業など初夏から夏にかけて忙しかったのですが、7月中旬の天王様(夏祭り)の頃には農作業が一段落するので……

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    たらし焼き(埼玉県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 16ページ

     季節の野菜を刻んで、生地に混ぜた味噌味のおやつです。日常的につくっていました。県西部の秩父地方は周囲に山岳丘陵を眺める盆地で、山の斜面を利用した農作物がとれます。稲作はわずかで、おもに大麦、小麦、とうもろこし、芋類などです。忙しい農作業の合間のこじゅうはん(おやつ)には、たらし焼きのような簡単な……

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    たらし焼き(東京都)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 17ページ

     小麦粉と重曹を水で溶き、焙烙《ほうろく》鍋にたらし入れて焼いたので、たらし焼きといいます。多摩地域南部にある日野市でつくられているおやつで、大きく1枚に焼いたものを適当な大きさに切り、砂糖醤油をつけて食べます。重曹が入っているので生地はやや黄色く、ふくらんでもっちりとした食感です。 日野市は多摩……

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    桜もち(東京都)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 19ページ

     東京では桜もちは、3月3日の上巳《じょうし》の節句(桃の節句)によく食べます。端午の節句の柏餅と並び季節を感じさせるお菓子のひとつで、春になるとたいていの和菓子屋で販売されます。塩漬けの桜の葉の香りと塩気が、甘いこしあんと不思議とよく合います。 関東で桜もちというと、小麦粉生地の皮でこしあんを包……

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    炭酸パン(神奈川県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 20ページ

     小麦粉を水でこねてふかしただけの簡単なおやつで、蒸しパンと呼ぶ人もいます。県北部の相模原台地は水利が悪く、稲作より畑作に適した地域です。米は収入源なので、収穫した小麦を自家用に、地域にあるひき屋(製粉所)で粉にして常備し、さまざまに利用しました。夏祭りには手をかけ、小豆あんを入れて酒まんじゅうを……

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    酒まんじゅう(神奈川県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 21ページ

     神奈川県の水がめといわれる津久井地方は山がちで水田は少なく、麦飯やうどん、すいとん、まんじゅうなど日常の食生活は麦が土台でした。酒まんじゅうは夏祭りや盆にはどこの家庭でもつくったものです。種が発酵しやすい暑い時期につくるのがよいとされますが、7月の初めはどういうわけか失敗しがちで、盆の頃になると……

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    酒まんじゅう(山梨県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 22ページ

     県最東部に位置する上野原市は水に恵まれない土地で、水田は少なく、陸稲、小麦、大麦、いも、こんにゃくがおもな産物でした。おやつには小麦粉を使うことが多く、正月や盆などのハレの日、祭りになると各家庭で、自家製の「まんじゅう酒」でふくらませた酒まんじゅうがつくられました。 まんじゅう酒や生地づくりは気……

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    みょうがぼち(岐阜県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 24ページ

     6~8月にかけてつくられる初夏のおやつです。5月頃にとれるそら豆(外豆《とまめ》)を乾燥させてとっておき、そのあんを6月からのびてくるみょうがの葉で巻きます。そら豆とみょうがの葉の香りに夏を感じます。 「ぼち」はもちのことで、小麦粉を練って蒸したものもこう呼びます。こねすぎないので噛み切りやすい……

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    おやき(長野県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 26ページ

     おやきは、小麦粉やそば粉などの生地であんを包んで加熱した料理です。年間通して食べますが、ここで紹介した丸なすのおやきは善光寺平のもので、なすの収穫時期につくられ、石の戸(旧暦7月1日、冥土から先祖の霊が石の戸をかたいおやきで打ち破って出てくる日)、迎え盆、送り盆などに欠かせません。その丸い形から……

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    にらせんべい(長野県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 28ページ

     せんべいといっても、もち米を使った煎餅ではなく、小麦粉でつくる粉ものです。小麦粉やそば粉を水で溶いて焼いたものは、長野県全域でつくられていますが、北信地方ではこれらをせんべい、うすやきと呼びます。にらせんべいは子どものおやつやこびり(農作業の合間に食べる間食)として、春から秋、にらがとれる季節に……

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    鬼まんじゅう(愛知県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 29ページ

     さつまいも入りの蒸しまんじゅうで、さつまいものごつごつとした角切りが鬼の角や金棒に見えることから、鬼まんじゅうと呼ばれています。ふくらし粉を入れないので生地はもちもちし、表面はつやつやとしています。もともとは小麦粉だけでつくっていましたが、冷めるとかたくなるので、もっちりとしたやわらかい食感を出……

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    じょじょ切り(愛知県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 30ページ

     田原市は愛知県の南端に位置する渥美半島にあります。ここは今でこそ野菜や花などの栽培がさかんな日本屈指の農業地帯ですが、昭和43年に豊川用水が開通する以前は、大きな川もなく水が不便な土地でした。稲作より乾燥に強い作物による畑作がさかんで、小麦が多く栽培されていました。そのため小麦粉をさまざまに工夫……

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    いばらもち(三重県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 31ページ

     新緑の季節、大きくなるいばら(サルトリイバラ)の葉を近くの里山でとり、その葉で生地を包んだ蒸しまんじゅうです。家にある材料で簡単につくれ、農作業の合間のおやつでした。毎年、田植えが終わって一段落する野あがり(田植え後の休み)にもつくり、田植えで世話になった人に配る習慣もあったそうです。 いばらも……

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    たこ焼き(大阪府)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 32ページ

     人口10万人あたりの「たこ焼き店」軒数の第1位は大阪府だそうです。そんな大阪の味・たこ焼きは「ちょぼ焼き」「ラヂオ焼き」「明石焼き」などのいくつかのルーツの味(ページ下コラム参照)をとりこみながら大阪を代表する“粉もん”になりました。 今も昔も街中には子どもの小づかいで購入できる安価なたこ焼き屋……

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    いか焼き(大阪府)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 34ページ

     大阪では、正月や夏祭りともなれば、神社や寺の境内には「いか焼き」の屋台が並ぶのが定番でした。たこ焼きの屋台もありましたが、それよりも店の数は多かったように思われます。それだけ手軽な軽食だったのです。 大阪の三大夏祭りのひとつといわれる住吉大社の住吉祭では、境内に臨時に設営された会場で「木下サーカ……

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    お好み焼き(広島県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 35ページ

     戦前の呉では、店で「一銭洋食」、家庭で「お焼き」と呼んだおやつがありました。メリケン粉(小麦粉)の生地に、魚粉やかつお節、ねぎ、とろろこぶ、青のり、天かすをかけて焼き、二つ折りにして醤油をかけたそうです。昭和35~45年頃にはお好み焼きと呼ばれ、キャベツやもやし、肉、卵などが加わりソース味になり……

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    ふなやき(滋賀県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 36ページ

     ふなやきは小麦粉を水で溶き、薄く焼いた素朴なおやつで「麩の焼き」ともいわれます。 平野部に水田の広がる東近江市は、昔から転作や裏作で小麦の栽培もさかんに行なわれてきました。農家が多く、子どもも大人も皆びっしり働いていたので、忙しい作業の合間に手軽につくれるふなやきはおやつにぴったり。さつまいもや……

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    しきしき(奈良県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 37ページ

     葛城地域は都があった大和の中心地・奈良盆地の西南部に位置します。この地域を含む、奈良の平坦地では古くから水田裏作として、また減反の転作として小麦栽培がさかんでした。小麦は地元の粉ひきの業者にひいてもらい、粉は家庭に常備されていたのです。 しきしきは自家製の小麦でいつでも簡単にできるおやつの一つで……

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    水無月(京都府)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 39ページ

     もっちりとして上品な甘さの生地の上に煮小豆がのったお菓子です。三角に切った白い生地は暑気を払う氷をかたどっており、小豆には悪魔祓《ばら》いの意味があります。一年の折り返し点となる6月30日、半年間の罪や穢《けが》れをはらい、これから始まる暑い夏を健康に過ごし、残り半年の無病息災を願う行事である夏……

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    ほたようかん(徳島県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 40ページ

     小麦粉と黒砂糖を使った蒸し菓子です。切り口が「ほた(腐敗してスカスカの状態の木)」に似ており、ようかんのように黒っぽい色合いで切り分けて食べることから、この名前がついたといわれています。 稲作農家が多い勝浦町でも、自分たちが食べる分の小麦は育てていたので、米屋で粉にひいてもらって使っていました。……

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    はげだんご(香川県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 41ページ

     川の少ない香川県では、田んぼの水は重要です。水を引くタイミングで、地域によっては田植えの期間が決まっており、また「半夏《はんげ》までには田植えを終えなければ半夏半作になる」といわれ、皆遅れまいと精を出しました。田植えが終わった7月の半夏生の日は、半夏のはげ上がりで雨もあがるといわれ、その年の新小……

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    みとりまんじゅう(福岡県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 42ページ

     ささげの一種のみとり豆をあんにしたまんじゅうです。みとり豆は大分県との県境に近い上毛町《こうげまち》で古くから大切につくり続けられている豆で、同じ豊前国《ぶぜんのくに》だった大分県宇佐市などでもつくられています。福岡県東部にある上毛町は山国川と山々が広がる豊かな町で、米と麦の二毛作がさかんに行な……

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    ごろし(福岡県)

    • 日本の家庭料理
    • 日本の家庭料理:小麦・いも・豆のおやつ 43ページ

     「ごろし」とはなんとも物騒な名前で、真っ白い小麦粉のだご(だんご)が黒砂糖の色で殺されるからそう呼ばれ、また、五郎次という人がつくり始めたという説もあります。こねた小麦粉をひも状にのばしてゆでて、きな粉や黒蜜をかけたおやつで、農繁期の休憩時には、ゆでたての熱々を食べる習慣がありました。県南部の筑……

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