7月中旬から8月にかけて旬を迎えるなすと赤じそを使った料理です。津軽では赤じそのことを「じさ」ともいい、「なすのじさ巻き」ともいわれます。津軽の家庭では、梅干しを赤じそで包んだ「しそ巻き梅干し」を毎年たくさんつくるため、かぐち(庭)で赤じそを育てている家が多く、身近な食材です。なすを育てている家……
阿武隈《あぶくま》山系を中心に、浜通りや中通りなどで、毎年青じそが食べ頃になるとつくられる料理です。 飯舘《いいたて》村の農家では、自家製味噌に漬けた青唐辛子をおかずとして食べており、残った味噌床でしそ巻きをつくっていました。唐辛子を長く漬けていた味噌床は、うま味は落ちていますが、ほどよい辛みが……
普通、梅干しはしょっぱいものですが、津軽では塩漬けして干した梅を甘く味つけ、赤じそでくるみ、甕《かめ》などに漬けて味をなじませてから食べます。適度な塩けと甘味、酸味が赤じその風味とよく合い、格別なおいしさです。ご飯と一緒にそのまま食べるだけでなく、刻んだものをご飯に混ぜておにぎりにすることもあり……
県北西部の大崎市や船形山系でつくられている、味噌あんを青じそでくるんで揚げた料理です。砂糖と小麦粉、ごまの入ったもっちりとした味噌あんと、カラッと揚がったしその葉の組み合わせがよく、老若男女を問わず好まれています。地域の特産である鬼ぐるみやえごまを入れても、コクや旨みが増しておいしいです。揚げる……