焼津《やいづ》漁港は遠洋漁業の基地として日本有数の漁港で、かつおの水揚げ量は日本一を誇ります。江戸時代からかつお漁がさかんで、大量に水揚げされたかつおをかつお節にして保存する文化が発達し、加工で残ったへそ(心臓)を使った味噌煮やおでんも生まれました。 焼津の漁師の家には「船底一枚海の上」という言……
山深い白山麓《はくさんろく》地域では、田んぼがなかったため米は貴重でした。山地では焼畑を行ない、ひえ、あわ、かまし(しこくびえ)、そばなどの雑穀類、大豆、小豆などの豆類、いも類などを栽培していました。米を節約するために、麦飯やひえやあわを入れたご飯を食べたり、豆腐をつくった後に残るおからと野菜で……