塩いかは、海から遠い地方へ送るため、いかをゆでて塩蔵した保存食です。長野県では生のいかが流通する今日でもよく利用され、塩いかの全国消費量の約9割を占めます。なかでも酒粕(練粕)ときゅうりを和えた粕もみは塩いかの代表的な料理で、夏の日常食やお盆のごちそうとして上伊那・下伊那地方で親しまれ、海のない……
夏の定番の酢の物です。はもの皮はコラーゲンをたっぷり含んでいて、さっぱりした中にも食べごたえのある一品です。 はもの皮とは、かまぼこ用に身をとったあとの皮を焼いて刻んだもので、たこやちりめんじゃこ、わかめと並んで、きゅうりの酢の物によく使われました。昔は商店街のかまぼこ屋で「はもの皮あります」と……
森林が多い高知県には清流も多く、地元の人たちはうなぎ、つがに、手長えびなどさまざまな川の恵みを利用してきました。手長えびを地元では川えびと呼び、小さなものは素揚げに、殻がかたく大きなものは煮物にと使い分けます。その煮物の定番が、地ばいきゅうりと煮るこの料理。地ばいきゅうりは植えたらそのまま放って……