森林が多い高知県には清流も多く、地元の人たちはうなぎ、つがに、手長えびなどさまざまな川の恵みを利用してきました。手長えびを地元では川えびと呼び、小さなものは素揚げに、殻がかたく大きなものは煮物にと使い分けます。その煮物の定番が、地ばいきゅうりと煮るこの料理。地ばいきゅうりは植えたらそのまま放って……
県西部の有田町は焼き物の窯元や職人の町です。大勢の職人のまかないをつくる窯元の家では、八百屋や近隣の農村からの引き売りを利用するだけでなく、家のまわりに自家用畑をつくって野菜を育て、できるだけ多くの食材を自給し大事に使っていました。 太きゅうりと皮くじらの味噌炊きは、食材を無駄にしない工夫が発揮……